黒人男性暴行死で最注目される2年前のヒット曲歌手“沈黙”のナゼ

2020年06月08日 17時00分

 米・ミネソタ州で5月25日、黒人男性が白人の警官の暴行により死亡した“ジョージ・フロイド事件”をきっかけに、2年前にリリースされた米社会を風刺した曲が再注目されている。

 事件では、黒人男性が、白人警官に膝で首を地面に押さえつけられ、死亡。これを受けたデモは暴徒化も呼び、強奪事件に発展し、抗議活動は世界へ広がっている。

 この事件を受けてか、音楽ストリーミングサービスのランキングでは、2018年にリリースされた米俳優で歌手のチャイルディッシュ・ガンビーノ(36)の楽曲「This Is America」が2位に急上昇。同曲は、米国での銃乱射事件や黒人への人種差別などを歌っており、今回の事件で世界中で再注目されている。

 同曲のミュージックビデオは、冒頭でギターを演奏する黒人が銃で撃たれ、その死体が引きずられる衝撃的なシーンがあり、発売当初、話題になった。日系米国人のヒロ・ムライ氏(36)が監督を務めており、第61回グラミー賞の最優秀ミュージックビデオ賞を受賞したことで、広く世界中で知られるようになった。

 同曲のユーチューブ動画は再生回数6・7億回を突破。事件後、動画のコメント欄には日本語で「不安だ」「衝撃的」などと投稿され、事件の余波を心配する声も出ている。

 事件をめぐっては、米ハリウッドの俳優陣、アーティストがSNSで「Black Lives Matter(黒人の命は大事だ)」と訴え、抗議の意思を示している。

 全世界へ衝撃作を届けたガンビーノ自身も黒人だが、これまで更新を続けてきたSNSの投稿はすべて削除されており、事件に対しては沈黙を貫いている。

 音楽関係者は「ガンビーノは歌手業を引退し、俳優業に専念するともいわれているが、今回の事件で本人の気持ちが揺らいでいるのでは。SNSの沈黙は気になる」と話す。今後のアクションにも注目が集まっているという。