道頓堀の土産物店にも吉村効果!府知事グッズが救世主に

2020年06月08日 17時00分

いちびり庵で販売されている吉村府知事グッズ

 土産物店にも吉村効果だ! 新型コロナウイルスへの対応でリーダーシップを発揮した大阪府の吉村洋文知事(44)は、ツイッターのフォロワー数がついに100万を突破するなど、世間の注目を集め続けている。そんな吉村氏を観光客が激減し、苦境にあえぐ土産物業界が放っておくはずがない。グッズが制作され、大阪・道頓堀の土産物店などで販売されると、たちまち人気商品になっている。

 Tシャツ、マグカップ、缶バッジ、キーホルダー…。道頓堀の土産物店「いちびり庵」の店頭で販売されているのは“粉もん”でも“飴ちゃん”でもなく、吉村グッズだ。

 インバウンドの観光消費に支えられてきたミナミでは、コロナ禍でその数が激減。首都圏や北海道との間の不要不急の移動も控えられているため、土産物店は壊滅的な状況が続いている。

 そんな中、1日から販売を開始した吉村グッズについて、いちびり庵を運営する「株式会社せのや」の池山幸博ゼネラルマネジャーは「難波かいわいの3店舗とネットで販売させてもらってます。売れ筋はマグカップ、Tシャツ、その次に缶バッジやクリアファイルですね。男性、女性の客層の差はないですが、30代以上の方が多い。人の往来ができないので、店で買ってくれるのは地元(関西)の人ですが、関東にいる私の妻の母も『知事グッズ欲しい』と言ってます。今はこれしか売れてないので、どんどん推していきたい」と話す。

 店頭にグッズを並べた意図については「店内にはせっけんや歯ブラシなど大阪産の良い商品をたくさん置いているんです。店頭で吉村さんに“キャッチ”してもらって、お土産品だけじゃなくて、いろんな大阪の商品もあるんだよと手に取ってもらいたい」と“客引き効果”にも期待している。

 グッズの売り上げの一部は「大阪府新型コロナウイルス助け合い基金」に寄付する。池山氏は「今のところ、ええ方向に転んでくれてるので、失言とかはやめてほしいですね。一気に売れなくなっちゃう」と笑った。

 グッズを制作したのは大阪・八尾の玩具メーカー「ダイワトーイ」だ。鉄道関係のグッズをメインに制作している同社がなぜ吉村グッズの制作に乗り出したのか。山本和秀社長は制作意図についてこう語る。

「コロナで開店休業状態ですから、『何とかしないと』と思ったんです。マスクを扱ったりする同業者もいましたが、それも面白くない。ちょうど、テレビを見ていた20代の娘が『吉村さんだ』とまるでアイドルが出てるような反応だったので、これならと思ったんです」

 八尾市商工会議所などを通じて吉村氏サイドに連絡を取り「秘書の方から、吉村さんはすでに肖像権を放棄されているので、作っていただいて結構です」と許可を得た。企画書やデザインをメールでやりとりし、制作に至ったという。

 転んでもただでは起きない大阪の商人魂で毎日、注文が入るほど受注は順調だというが、新商品の開発については「あまり悪ノリはしないで、これくらいでいいと思ってます。大阪が元気になってくれればという思いがありますし、あくまでも大阪の販売、そしてネットでも大阪の業者さんに限らせてもらってます」と話す。

 ちなみに、八尾市出身の松井一郎大阪市長のグッズ化については「コワモテなんでね。若い女の子が松井さんのTシャツを着るとはなぁ」と構想外のようだ。土産物業界の“救世主”となっている吉村氏だが、政策上の悲願である大阪都構想にも追い風が吹いている。

 ある府政関係者は「都構想に反対だった自民党の大阪府議団内で、賛成に態度を変える議員が増えています。コロナ対策が評価されている吉村さんに、反対ばかりではやっていけないと判断したのでしょう。ツイッターのフォロワーも100万人を超え、11月に予定されている都構想の住民投票も通りそうな勢いですからね」と指摘する。

 吉村効果は多方面に影響しているようだ。