研究家が発掘「疫病退散のお面」公開!

2020年06月03日 17時00分

享保元年に作られたとみられる疫病退散のお面

 オカルト研究家の山口敏太郎氏がごく最近、奇妙なお面をネットオークションで入手した。角と牙があり鬼のようだが、なかなかユニークな顔をしている。近年作られた新しいものではなく、ずいぶんと年季が入ったお面だ。

 箱の表面には「野州(やしゅう)かの〇〇神社」と記されている。栃木県鹿沼市にある神社ということだろう。実在する神社なので、由来を知りたい山口氏は何度も電話取材を試みたが、電話に応答はなかった。

 箱書きなどによると、享保年間(1716~1736年)に流行した疫病を退散させたことなどがあったという。おそらく、享保元年にはやったインフルエンザのことだと思われる。

 はやり病の退散といえば、新型コロナウイルスが蔓延してきたころから、妖怪「アマビエ」の画像が、SNSで拡散して話題になった。江戸時代の1816年に熊本県の海上に出現し「豊作の後、疫病が広がる。その時には、自分の姿を絵にして飾っておけば、病の難から逃れることができる」と言い残したという半人半魚の妖怪だ。

 今回のお面が今、“発掘”されたのも意味がありそうだ。

 ユーチューブチャンネル「ATLASラジオ」でオカルト情報を収集・発信している山口氏はこう語る。

「病魔を調伏(ちょうぶく)する意味において、祈願する氏子が仮面神になり、病魔を演ずることがあります。節分における鬼と同じ意味です。かつて、はやり病は日本人にとって大きな社会問題でした。この仮面は江戸時代にインフルエンザがはやったときに作られたものと推測されます。今でこそ日本人はインフルエンザに耐性がありますが、当時は命に関わる病気でした。この仮面をかぶった病魔役の人が人々に豆(魔滅)をぶつけて厄を払ったのかもしれません。新型コロナがはやった昨今、このような面が発見されたことは大変興味深いですね」

 一刻も早い新型コロナの終息が望まれる。