“あの100万円”には手が出せない!? お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(56)がコロナ禍で収入が激減した後輩芸人たちに、自腹で「100万円」を無利子無担保で貸すことが本紙取材で明らかになったが、若手芸人たちからは意外にも「本当に借りてもいいんですか?」と“戸惑いの声”が上がっているという。大先輩からのせっかくの提案なのになぜ? 若手芸人たちの本音を探ってみると――。

 松本の男気ある行動が明らかになったのは、4月16日発行の本紙記事だった。コロナ禍で生活がままならない後輩芸人のために、ポケットマネーで上限100万円を貸すという仰天のアイデアだ。

「100万円を無利子無担保で返済期限が5年。関西の番組『せやねん』ではトミーズ雅さんとたむけんさんが『松本さんの資産は100億円』と推測していましたが、そのくらい、今回の行動は衝撃的でしたね」とはあるテレビ局プロデューサーだ。

 また、同番組ではたむけんことたむらけんじが「僕のところにも(若手芸人から)何人か話がきました。全然、借りてもいいと思う」と言及。松本とも親交が深いたむけんが、若手にお金を借りやすいように“環境づくり”を行った。後輩たちにしてみればこれほどのお膳立てはない。

 一部報道によると、先月初めの段階で何人かが利用しているというが、意外にも増えていない。

「若手芸人たちにしてみれば『松本さんのお金』というのは、かなり恐れ多いようですね。プレッシャーが半端ないようですよ」(お笑い関係者)と、二の足を踏んでいるようだ。

 その理由の一つは「絶対に返さないと芸人として生きていけない」と思い詰めていること。

「例えば、消費者金融などで借りていたとしたら、最悪の場合、債務整理や自己破産という選択肢もあります。でも『松本さんのお金』ですからね。もし、踏み倒しでもしたら、お笑い界では生きていけない。そんな怖さがある。5年間、無利子無担保ですが、返せない時には『芸人生命』を失うことになるというんです」(同関係者)

 本紙既報通り、仮に返せなかったとしても松本は返済を迫らないとみられる。とはいえ、本人と一緒になる機会があればバツが悪いのは確か。お笑い界で天下を取った松本を前に、気持ちが萎縮するに違いない。

 そして、もう一つがお金を借りる際の資格「おもろいやつ」という条件だ。

「松本さんのおめがねにかなう“おもろいやつ”のハードルは、やはり相当高い。若手の中には『松本さんに認められるおもろいやつって、すでに借金する必要がないぐらい売れてるはず』と尻込みしているのもいますよ」(同関係者)と、ビビッてしまっているのだという。

 だが、厳しいお笑いの世界で生き抜くためには「自分が一番面白い芸人だ!」とビビらずに借金を申し込む度胸も必要なはず。むしろ、どんどん懐に入っていけば、顔を覚えてもらえるかもしれない。

 ある芸能関係者は「間寛平さんを見習えと言いたいですね。自分が先輩なのに、松本さんを笑わせようとツイッターで一生懸命絡んでいるじゃないですか(笑い)。松本さんは困惑してますけど、そのぐらいの存在感を示してほしいものです」と話している。