渡辺えり 演劇をサクランボに例えコロナ窮状を訴える

2020年05月22日 15時47分

ヒールまで赤の勝負服で登場した渡辺えり

 長引く“コロナ自粛”で存亡危機にある演劇や映画、ライブハウス・クラブの各業界団体が一致団結。第2次補正予算の提出(27日)を目前に控えた22日、「We Need Culture」と声を上げ、国の関係省庁に補償や給付金の是正、また復興基金の創設を訴えた。

 東京・永田町にはこの日、文化芸術業界を救おうと立ち上がった各団体の関係者約20人が集結。代表して「演劇緊急支援プロジェクト」呼びかけ人のひとり、女優・渡辺えり(65)が、文化庁の担当者に団体統一の要望書を渡し、こうスピーチした。

「演劇はサクランボと同じだと思ってます。私、山形出身なんですけど。サクランボの実を採って食べるまで、ホントに時間がかかります。何年も数十年もかかる場合もあります。そのサクランボの根っこが枯れて腐ってしまうんじゃないかっていう状況になってます。そこでみんなで、その木を育てていきたいというふうに思ってます。それでおいしいサクランボをみんなで収穫して、みんな一緒に食べられるように、頑張っていきたいと思ってます。私も演劇とミニシアターとライブハウスに生かされた、命を救われた人間です。ですから、その命を救ってくれた恩人に、一生かけて返していきたいと思います」

 文化庁及び文科省への要望は、コロナ余波による売り上げ減少・経費増大の補填などを目的とした「文化芸術復興基金」の創設。経産省には持続化給付金の再給付や運用の柔軟化を、厚労省には雇用調整助成金が早期支給されるよう制度の是正を求めた。

 応援で駆け付けた国会議員たちも「政府の支援策は決して十分なものでない」「遅い、分かりにくい、届きにくい」とボロクソだ。業界人たちに窮状を訴えられたお役人たちは「大変重く受け止めまして対応させていただきます」などと前向きな答えだが、ノラリクラリな印象。持続化給付金の2回目の支給は検討しているのかという問いも、経産省担当者は明言を避けた。