高須クリニックの高須克弥院長(75)が21日、高校球児への救済を求め、自ら動く構えを見せた。

 日本高野連は20日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、8月10日開幕予定だった「第102回全国高校野球選手権大会」(甲子園球場)の開催中止を決定。3年生にとって集大成となる“最後の舞台”は、代替となる地方大会の開催だけが頼みだ。しかし、高野連は地方大会の可否についても都道府県の高野連に判断を委ねるという“丸投げ”。

 高須院長は「大人の事情の犠牲者となった高校球児が可哀想」とつぶやき、「高野連の重鎮の方々にお願いします。感染症対策して夢をかなえてあげてください」と懇願した。さらに「お任せくだされば、不肖、余命いくばくもない老人でありますが、全責任をとり、何かあれば、身代わりになって腹を切りたいです」と強い決意を示した。

 高須院長は夏の甲子園中止について、この日の早朝、「甲子園は感染症対策をして開催すればいい。責任回避には中止が一番だが、球児たちの将来が変わる局面なんだ」と、“大人の事情”だけでなく高校球児たちの進路も考慮すべきと提言。さらに「朝日新聞と高野連、お手上げなら、大阪府に移管したらいいと思います」と、コロナ禍でリーダーシップを発揮する吉村洋文知事(44)に“下駄を預ける”道を示唆している。