コロナで苦境の演劇界を救えるか 注目の新計画はまるで架空の劇場

2020年05月14日 17時00分

舞台専門プラットフォーム「シアターコンプレックス」プロジェエクトが発足

 新型コロナウイルスの影響でエンタメ業界も苦境に立たされている中、演劇界を救済するプロジェクトが注目されている。

 先月下旬に舞台専門プラットフォーム「シアターコンプレックス」プロジェクトが発足。演劇プロデューサーの松田誠氏が発起人となり、既存の舞台公演の映像配信や今後上演される公演のライブ配信などネット上で「架空の劇場」ともいえる舞台に特化した配信サービスの提供を目指す。

 今月1日から6月7日の期間にクラウドファンディングで募った資金で設立を目指し、13日時点で約6500万円が集まった。目標金額(1億円)達成も視野に入っている。

「演劇関連の会社のほかにもレコード会社、出版社、テレビ局など約40社が協力企業として名を連ねている。俳優たちも賛同の声を上げ、同プロジェクトの合言葉『舞台を救え』はツイッターなどでトレンド入り。劇場は小さければ小さいほど“3密”のリスクを抱え、公演などの再開のメドも立たない。今回の配信サービスが、新たな仕事の場となるか注目されている」(舞台関係者)

 クラウドファンディング期間中は連日、俳優らをゲストに迎えた「応援トークLIVE」を生配信中。

 関係者によれば、1~12日までのライブ視聴数とアーカイブ視聴数の合計は20万人を超えるなど、舞台ファンからも高い関心を集めている。

「数多くの舞台公演の映像配信や、今後上演される公演のライブ配信、さらにキャスト自ら企画を立てたりファンの方からの意見を取り入れたオリジナル番組配信も予定。この趣旨に賛同いただけるキャストやクリエーター、スタッフの皆さまに、新たな仕事を提供できる場の創出を目指しています」と関係者。

 6月下旬を予定しているという同サービス。リアルな劇場で会える日まで、舞台の火を消さない試みは成功するか。