ライブハウス閉店ラッシュ 一方で「支援の輪」も広がる

2020年05月04日 16時30分

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、先行きの見えない営業自粛をうけてライブハウスの閉店ラッシュが始まった。

 音楽ジャーナリストは「個人営業で自転車操業の業者が多い中、大手まで閉店とは、業界の存亡の危機です」と語る。

 渋谷で「clubasia(クラブエイジア)」などを運営するカルチャー・オブ・エイジアが先日、「VUENOS」「Glad」「LOUNGE NEO」の系列3店舗を5月31日をもって営業を終了することを発表した。

 一方でクラブエイジアを渋谷に残すために、1日から「clubasia 存続支援プロジェクト」をクラウドファンディングサービス「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で開始した。

 営業自粛期間中の家賃や光熱費、再開直後の運転資金、人件費、諸経費、キャンプファイヤーの決済手数料、リターン発送費などを捻出するための苦肉の策だ。

 零細経営のライブハウスはより深刻だ。

 ライブハウス経営者は「スタッフに休業補償もできないから、実質的に解散状態。営業自粛期間中も家賃の他、内装費、防音工事費、音響機材などのローンの返済に追われています。閉店しようにも原状回復に数百万円かかりますから、地獄です」と話す。

 そんな中、ライブハウスを救済するプロジェクトが始動している。多くのビジュアル系バンドを世に送り出した東京・目黒の老舗ライブハウス「目黒ライブステーション」では、ミュージシャン、イベントオーガナイザーらが中心となって救済・支援プロジェクト「Reboot the Meguro LIVE STATION」のクラウドファンディングを目標額300万円でスタートしたところ、数日で達成した。

 出資額に応じて、ドリンクチケット、イベント貸切権、Tシャツなどのグッズの特典が提供される。

 ライブイベントオーガナイザーは「歌舞伎町のスタジオ向日葵など、営業再開後のサービスを先行販売する形で、常連客から支援を受ける店も増えています。常連客がいるところは、支援されて、ギリギリしのげるかもしれません」と指摘した。