さんま番組で勃発した「パクリ騒動」の行方

2020年04月29日 11時00分

明石家さんま

 ホンマでっか!?な盗作騒動が勃発! タレントの明石家さんま(64)がMCを務めた特番「明石家さんまの転職DE天職」(日本テレビ系、26日放送)が、物議を醸している。番組でたばこをふかす男性のイラストが紹介されたのだが、それを描いたイラストレーターが「(番組で)勝手に使われていた」と主張したのだ。番組スタッフが無断使用したのか、それとも――。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、日テレはスタッフの数を最小限にして同番組の収録を行ったという。

 番組では、無名のアーティストや一般人から絵を募集。絵を売る画商になりきったさんま自らが、集まった4567作の中から秀逸な作品を発掘する企画だった。

 その中の一作が問題となっている。「石田ゆきの」という45歳の人物が描いて応募したモノクロのイラストで、ロングヘアでメガネをかけた男性がたばこをふかしている。繊細で流麗な画風は少女漫画のそれだ。

 さんまは「『NANA』みたいな漫画のタッチが意外と好き」と気に入った。しかし、45歳という年齢に引っかかったような表情を見せたため、日テレの青木源太アナウンサーから「(応募者は)若い方が(いい)?」とツッコまれ、「年齢で選ぶわけないやろ。アホか、お前」と頭をかく。「よこしまな気持ちで(選んでいるので)はない?」と確認され、「俺のよこしまな気持ちは芸術や!」と笑い飛ばした。

 しかし、放送直後、「YUNOKI」さんという大阪在住のイラストレーターがツイッターで「私のイラストが勝手にテレビで使われていたようです。しかも違う作家名で…」「無断転載です 石田ゆきの45歳って誰ですか…」と投稿。イラストを描いたのは「石田ゆきの」なる人物ではなく自分だと主張したため、盗作騒動に発展した。

 確かに、YUNOKIさんのツイッターには昨年、同じイラストが投稿されており、今回の騒ぎにはネット上でも同情が寄せられている。

 関係者の話を総合すると、このパクリ騒動を巡って2つの説が浮上。1つは、番組側の無断使用説だ。

「番組スタッフがYUNOKIさんに無断でイラストを使ったのでは!?」(制作会社関係者)

 とはいえ、ただでさえコンプライアンスにうるさいご時世に、番組側がこんな無謀なことをするとは考えにくい。

 そこで浮上したもう一つの説が、一般人の無断使用説だ。

「一般人がYUNOKIさんに無断で応募し、その名前をもじって『石田ゆきの』を名乗ったのかもしれない」(テレビ局関係者)

 本紙が日テレに「無断使用したのは、『石田ゆきの』を名乗った一般人か、番組スタッフか、どちらなのか」と問い合わせたところ、同局社長室広報部は「現在、事実確認中です」と回答。YUNOKIさんにも取材を申し込んだが、回答はなかった。

 日テレ関係者は「コロナ禍でスタッフの削減を余儀なくされる中、集まった大量(4567作)の作品の著作者を一つひとつチェックするのは現実的には厳しい」と肩を落とす。「仮に、一般人がツイッター上の作品を無断使用して番組に応募したとしたら、SNSが定着した現代特有のパクリ騒動といえるけど…」と首をすくめた。

 さんまがもしこの騒ぎを知ったら、「ホンマでっか!?」と目を丸くするかもしれない。