新型コロナがまたも「夏休みの楽しみ」を奪ってしまうのか。

 ニュース番組「報道ステーション」のメインキャスター・富川悠太アナウンサー(43)の感染が発覚し、同番組の総合演出の男性やその妻でフリーアナウンサー・赤江珠緒にまで広がり、大きなコロナ禍に見舞われているテレビ朝日が、今夏の「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION」(通称・テレ朝夏祭り)の中止を内々で決めたという。広告代理店関係者は「夏休みのイベントはテレビ局にとっても大きな事業の一つ。特にテレ朝は『ドラえもん』という強力コンテンツを持つので開催したかったでしょうが、上層部は中止を決めました」と明かす。

 決め手となったのは、報ステスタッフを中心とした“局内オーバーシュート危機”だった。

「緊急事態宣言が6月末まで延長されるのではないか、という情報もあって、準備期間なども考えると、4月末までには決断しなくてはいけなかったが、局内のコロナ感染者続出により、中止やむなしの判断が下された。8月にはこの春公開予定だったドラえもん映画新作が公開される予定なので、イベントとのシナジー効果が見込めたんですがね」(同関係者)。夏イベント中止の流れは「他局も続きそうです。クラスターの恐れもあるし、リスクはとれない」(同)と、TBSの赤坂サカスを使ったイベントや、フジテレビのお台場でのイベント、日本テレビの汐留でのイベントもすべて中止となりそうだ。

 夏休みの子供たちや学生を中心に、にぎわいを見せていただけに無念さもあるだろうが、新型コロナとの戦いを優先するのはやむを得ないだろう。