男・山根「コロナに私の“真心”邪魔させない」「世界全員休暇を楽しもう」

2020年04月24日 11時00分

体調管理のため、愛犬と散歩する山根氏

【コロナに負けるな!有名人の緊急事態宣言】新型コロナウイルスの影響で社会活動の多くが制限される中、著名人が困難をどう考え向き合っているのかを語る「コロナに負けるな!有名人の緊急事態宣言」。今回は、日本ボクシング連盟前会長の山根明氏(80)の登場だ。傘寿を迎え、人生の悲喜こもごもを経験してきた“男・山根”はコロナ禍をどう見つめ、どう過ごしているのか? 本紙に打ち明けたその思いとは――。

 ずっと世話になっている喫茶店にモーニングに行くのが毎朝の日課で、車に乗って3軒回っていたんやけど(緊急事態宣言を受け)2軒が閉めちゃったんで、まだ開けてくれてる店だけ、お邪魔させてもらっとる。あとはワンちゃんの散歩で、公園に行ったりしてますよ。適度な運動は必要やからな。

 夜の街は緊急事態宣言前から行ってないよ。嫁(智巳さん)の店も4月4日から閉めてます。ローンが6000万円ほどあるから大変や。

 私はね、じっと我慢をするタイプではないから非常にしんどいし、きついですよ。皆さんも不満がたまるでしょう。だけどね、今はじっと我慢。耐えることが大事です。

 私も80歳。長年生きていると、モノが見えるというか、本質のようなものを感じることがある。

 人は誰でも思い通りにならないのは嫌で、うまくいく方がええ。しかし、当たり前のことだが、一人がうまくいくと、反対側の人はマズい結果となる。

 ところが、今回のコロナ禍ではうまくいった側はおらん。全員がマズい側や。そうすると、人は誰かをうまくいった側に仕立てて、攻撃しないと気が済まない。どこかに風穴をあけて、ストレスを解消しないことには、やりきれない。そこでやり玉に挙げられたのが政治家であるように思う。

 一人の人間として見たら、彼らもマズい側の人間なんだが、不満のはけ口には、もってこいの存在で、みんな一生懸命やっているのは分かっているが、言わずにおれないのが人情というもの。

 政治家は“税金で給料をもらっている身”の悲しさと諦めて、批判の中、ますます頑張ってもらいたい。そして、庶民の側も言いたいことを言った後は、経済のストップできれいになった夜空に人工衛星が見えたことに感謝しながら、好きな音楽を聴いたり、映画を見たり、世界全員休暇を楽しもうではないかと思いますね。

 私はね、不本意ながら有名人になってしまったわけやけど、日本全国、海外のファンが「山根会長、長生きしてください」という激励とともに、マスクを送ってくれた。感謝感激ですよ。

 私が住む地元でも、お年寄りから子供までが私を見かけたら、手を振ったり、応援の声をかけてくれたりする。そして、握手も求められる。今はコロナ禍で誰もが握手を嫌がる。でも、私は応援してくれる人の“心”を大切にしたい思いで握手に応える。万が一、それでコロナにかかっても本望やと思うくらい、ファンには感謝してます。

 その思いをファンも分かってくれているのが、私の住んでいる地域なんです。悪者にされた老いぼれを、地元の人たちは温かく見守ってくれるから、その“心”を糧に生きています。コロナに私の真心まで邪魔させたくはない。

 でもね、まだもう少し生きて、やりたいことがあるから(握手の後)愛車に戻ったら、こっそり消毒してます。

 実は最近、初めて作詞した曲が完成したんですよ。「男山根が風を切る」(5月10日発売予定)って曲でね。「歌は世につれ、世は歌につれ」という言葉があるけど、今の世には元気が出る曲が必要。私の書いた詞がいい曲に仕上がったので、ぜひ、多くの人に聴いていただきたい。

 それと、5月31日には私が設立した「WYBC(ワールド・ヤマネ・ボクシング・チャンピオンシップ)」の世界ヘビー級王者・高橋知哉の初防衛戦(京都・KBSホール)も無観客で開催します。少しでも皆さんを元気にできたらええな。

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