元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(50)が21日、TBS系「あさチャン!」に出演。日本の政治家に「腹をくくれ」と活を入れた。

 番組は新型コロナウイルスに対する日本政府と、スペシャリストを登用しコロナを封じ込めた台湾の対策などを特集。リモート出演した橋下氏は専門性のない日本政府について「専門性のない大臣、これは議院内閣制だから、日本の国の仕組みだからしょうがない。国会議員の機嫌を見なきゃいけないから。だから直接選挙で選ばれる知事とか市長の立場だと、専門家をバーンと集めてドーンと政策を打ち出せるんです。今の大阪府の吉村知事もそうですね」と指摘する。

“視線”が定まらない国会議員に対し「日本の政治家に言いたいのは責任を持って、覚悟を持ってやってくれ。腹をくくってくれってことです。命を守れと言うんだったら、一部犠牲になる人に対しては日銀でお札を刷りまくって財政破綻覚悟の上で命を守るんだという覚悟を示す。財政破綻がいやだったら、命はちょっと犠牲になるかも分からないけど経済活動をある程度回していく。これは、どちらもものすごい責任を負う。腹をくくって覚悟を決めるのは政治家の役割なのに、今の政治家は責任から逃げている」と主張。さらに「命を守ろうというきれいごとを言いながら、財政破綻のリスクも回避したいから一部の人に犠牲を負わせる。本当に責任を負っていない。僕が知事だったら、こういう日本の政治に対して大喧嘩してますよ」と決断を求めた。

 熱く語る橋下氏は夏目三久アナウンサー(35)から「最近たくさんテレビにお出になって、国に対して活を入れてらっしゃいますが、政治の世界に未練があるのか、やり残したことがあるのでしょうか?」と聞かれると「なに急に?この立場でワーワー騒いでるだけ」と政界復帰を否定。夏目アナがなおも「外野だと歯がゆいですよね」と食い下がると「いやいや、こうやって夏目さんとしゃべれる方がいいですよ」と苦笑しながら話題をそらした。

 最後にコメントを求められると「日本の政治はね、もっと腹をくくって、どちらに進むにしても責任は生じるんだから、避けたらダメですよ。財政破綻のリスク覚悟で社会経済活動を止めるのか、再開させるのか、どっちかをとらないと」と政治家に覚悟をもっての決断を求めた。