タレントのデヴィ夫人(80)が18日、「遅れている日本の医療界」のタイトルで自身のブログを更新し、崩壊の危機にある日本の医療体制に“緊急提言”した。

 デヴィ夫人は「何が日本の人々をこんなにも不安に陥れているのか。日本ではPCR検査が余りにも遅れているからだと思います。日本の医療界がいかに後進国のようであるかを世界に露呈しています。最初の頃、検査に一人6時間もかかっていたものが今は短縮され、1、2時間ほどでできるとか。しかし森三中の黒沢和子さんの例からも自分がかかっているかもしれないと不安になった人が病院に行っても受け付けてもらえない。人によっては2週間咳や発熱がなかったら“大丈夫”と自宅待機させられる、検査もしてもらえない。無症状ながら感染している人がどれだけいるかと思うとぞっとします。この初期の段階で、健康と思われる人も検査をしていれば、感染拡大は格段に防げ、これこそ水際対策だったはず」と持論を展開。

 続いて「韓国では『ドライブスルー検査』(70か所)を実施して、感染の拡大が始まって以降、国を挙げていち早く取り入れました。無染症状患者による感染拡大抑止のためのこの検査(実験室 118ヵ所、専門家は約1200人)に取り組んだ結果、極端に低い致死率を納め、医療崩壊も起きていない。感染者はおろか、濃厚接触者でも熱などの症状がなければ検査を受けたくても受けれない日本とは大違い。同様のウォーキングスルー検査の所要時間は10分程度とか」と海外の実例を挙げ、「バンコクではスーパーマーケットやお店に入るだけでとっくに体温測定されていました。アメリカでは1か月で50万人も検査が出来ているのに、日本は各家庭に1枚260円の布マスク2枚を配るのに血税466億円も使うなんて、全く馬鹿げています!この金額を検査や病院への支給に使うべき」と提言した。

 デヴィ夫人は最後に「治療薬が開発されていないながらも、PCR検査をもっと敏速に、ドライブスルー検査も、即可能にすることを考え、一刻も早く実行にするべき。国民が抱える不安と焦りは少しは解消されるかもしれません。それにしても日本の判断力の鈍さに歯がゆい思いを多々感じます。国民の安全を考えるのが政治家の仕事のはず。毎日人が亡くなり、危機的状況を救う力を発揮するべくまさに政治家の力量が問われます」と結んでいる。