新型コロナ「驚きの新薬候補」共同開発者を直撃

2020年04月14日 17時01分

徳島大大学院の宇都教授

 マジか!? 感染拡大が止まらない新型コロナウイルスの肺炎対策になんと、果物のブドウで挑む産学連携事業が進められていることが分かった。ブドウの種子から抽出された特殊成分を新型コロナ肺炎患者に投与し、症状の緩和を目指すというのだ。この療法には、政府、自民党も興味を示していることが判明。夢のようなプロジェクトを手がける大学院教授を直撃し、そのメカニズムに迫った――。

 新型コロナの肺炎は、大御所タレント志村けんさん(享年70)の命を奪い、衝撃が広がった。

 世界ではこのコロナ対策として、新薬と既存薬で100件ほどの臨床試験が進行中だ。日本では政府が既存薬である新型インフルエンザ治療薬「アビガン」の転用に着目している。

 世界中が特効薬を待ち望む中で、驚きの“肺炎対策”新薬候補が浮上していた。ブドウの実や皮ではなく、種子から特殊工程で採取された抽出物を新型コロナの肺炎患者に試すというのだ。

 このブドウ種子抽出物は、滋賀県長浜市の健康食品メーカー・フィジカル社が行政から補助金を得て、徳島大学と共同開発し「iGS4000」と名づけて製品化。抗がん効果が期待されており、医療業界でひそかに耳目を集めている。

 これを使った壮大な産学連携事業が開始されたのは、コロナ禍が起きる前の昨年12月ごろだ。創薬が専門で、徳島大学大学院社会産業理工学研究部の宇都義浩(うと・よしひろ)教授は、取材に「アトピー性皮膚炎を持ったマウスに、このブドウ種子抽出物を投与すると、皮膚の炎症反応が抑制されることが分かっています。その効き目は皮膚科で使われる免疫抑制剤と同等です」と語る。

 世間から見ると医学は難解だが「肺炎は文字通り、肺の炎症で、アトピーは皮膚の炎症。ともに炎症で、メカニズム的には同じ」とシンプルに解説する。
 アトピーのマウス実験で実証された抑制効果を新型コロナの肺炎患者に転用すれば「アトピーへの反応と同じ反応が期待できます」とキッパリ。新型コロナの肺炎患者が日本より多い諸外国の患者を対象に治験していく考えという。

 治療薬を生成するためにはあらゆる可能性を排除すべきでなく、この療法について「自民党議員が興味を示して調査している」(永田町関係者)ことも分かった。ただ、完成にこぎつけるにはやはりハードルは高く、時間がかかるのも事実だ。

 宇都教授は「個人的な考え」とした上で、新型コロナの終息時期について「SARS(重症急性呼吸器症候群)など、過去の事例を見ても1年はかかるでしょう。今年1月に発生したとなると、遅くても来年3月あたりでは」とみている。

 感染しないよう自分たちでできる防衛手段はないのか? 宇都教授は「マスク、手洗いはもちろん、免疫力を強化するのは有効だと思います」と指摘する。

 理由について人の体温との関係を挙げる。

「江戸時代の人の体温は37度前後、現代人は36・0度~36・5度が平均とされます。つまり、当時から0・5度以上低下し、これは免疫力でいうと25~30%低下したことになるとされています」

 さらに人の体温は自然や住環境に合わせて変化するという。

「現代人は冷たい飲み物やエアコンなどで快適に過ごしているので下がったようです。だから日常の入浴は結構、重要。体温を上げて免疫強化につなげたいですね」

 最後に新型コロナとの戦いは長期化するとも。

「終息しても、再発する可能性があります。人類とウイルスの戦いは永遠に繰り返され、イタチごっこ。予防と、発症しても重篤化させないことが大事です」と訴えた。

 ブドウ種子抽出物の治験が成功することを期待したい。