一体誰の仕業なのか…。安倍晋三首相(65)がシンガー・ソングライター・星野源(39)の大人気動画に便乗し、大ヒンシュクを買っている。星野がSNSで公開した楽曲「うちで踊ろう」に首相が参戦。同曲に合わせて自宅のソファでくつろぐ映像を自身のSNSに投稿した。一方的な自粛要請で国民が不安になる中での“KYコラボ”に、ネット上では「何様だ」「ふざけんな!」と批判が殺到。政界では「こんなことをするのはアノ人しかいない」と、“仕掛け人”は昭恵夫人(57)では?なんて声も上がっている。

 安倍首相は12日午前に公式ツイッターを更新。

「友達と会えない。飲み会もできない。ただ、皆さんのこうした行動によって、多くの命が確実に救われています。そして、今この瞬間も、過酷を極める現場で奮闘して下さっている、医療従事者の皆さんの負担の軽減につながります」というメッセージとともに、星野との“コラボ動画”をアップした。

 画面を2分割し、星野が3日にインスタグラムで公開した「うちで踊ろう」を弾き語りで歌う横で、安倍首相は自宅のソファで犬とたわむれたり、ティーカップを傾けたり、テレビのリモコンをいじる様子が映されている。この動画はインスタグラムにも投稿されている。

 星野は同曲を発表した際、「誰か、この動画に楽器の伴奏やコーラスやダンスを重ねてくれないかな?」と要望。これに呼応した歌手の三浦大知や女優の高畑充希、俳優の大泉洋ら著名人が次々とコラボレーションし、話題を呼んでいた。

 しかし、安倍首相は新たに音を足すわけでもなければ、ダンスを踊るわけでもなく、ただただ家でくつろぐだけ。新型コロナウイルスによる外出自粛を念頭に「STAY HOME」とでも言いたいのか。

 案の定、ネット上では酷評の嵐。生活補償も定まらず、不安な週末を送る国民にしてみれば、この“くつろぎ動画”は怒りを増大させる燃料でしかない。ツイッターでは約35万の「いいね」がクリックされたものの、「何様だよ!」「国のトップがこれかよ」と大炎上中だ。

 そもそも星野は同曲についてラジオで「家にいましょうとか、外に出るなということではない」「家の中で楽しくなれる、おもしろがれる仕組みを作りたいな、と思って…」と話していた。つまり安倍首相は星野の制作意図に反し、外出自粛を広めるために“政治利用”したことになる。

「星野さんにしてみれば完全にもらい事故。ファンも激怒していますよ」とは音楽関係者。

 一方、政界では星野とのコラボを思いついた人物に関心が集まっている。こんなKYなことをできる人といえば…。

「アッキーしか思いつきません。安倍首相の性格を考えると、自ら動画をアップするとは考えられない。映像は首相の私邸で撮られたもので、あの姿をカメラに収められるのは妻である昭恵さんしかいないのでは? 彼女が星野ファンという情報もあります」(永田町関係者)

 良かれと思ってやったことが逆効果というのは、アッキーの伝統芸。森友学園問題しかり、コロナ禍での“私的桜を見る会”しかり、枚挙にいとまがない。

 昭恵夫人を知る人物は「何がヤバイって、本当に悪気がないところ。それでいて打たれ弱く、批判にショックを受けて寝込むこともある。でも、寝ているうちに何がいけなかったか忘れてしまう。その繰り返しです」と明かす。

 星野といえば、ガッキーこと新垣結衣と共演した2016年の人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS)が有名。ネット上ではこれになぞらえ、今回の騒動を「昭恵は恥だし役立たず」と酷評されている。

“仕掛け人アッキー説”は確定ではないものの、この夫妻に国民が何度も振り回されているのは事実。コロナ対策も迷走を続けており、このままでは国民から“三くだり半”を突き付けられる日も近いかもしれない。