ミルクボーイ 過激なオチ「志村さんネタ」封印か?

2020年04月14日 11時00分

ミルクボーイ駒場(左)と内海

 日本のお笑い界をけん引し続けたコメディアンの志村けんさん(享年70)が先月29日、新型コロナウイルス感染による肺炎のため亡くなり、日本中が悲しみに包まれた。そうした中、お笑いファンの間では昨年のM―1グランプリで優勝した「ミルクボーイ」(駒場孝=34、内海崇=34)について、「あのネタも“お蔵入り”になってしまうのか?」とささやかれている。

 ミルクボーイの漫才のネタといえば「駒場のオカンが忘れたものを内海が考えて、何だったか一緒に思い出そうとする」というのが代表的だ。M―1では「コーンフレーク」と「最中」の2本を披露した。中でも1本目にやった「コーンフレーク」は、M―1史上最高得点を叩き出した名作。このネタが縁となり、今年1月にはケロッグ公式応援サポーターに就任している。

 ミルクボーイは今月1日、都内で行われたヴィエリス社の入社式にゲストとして出席した際、志村さんについて言及した。一度だけテレビ番組の収録で一緒になったそうで、内海は「M―1のネタがおもしろかったと言っていただいた」と、その時の思い出を語った。

 2人は漫才を始めてから、ほぼ同じスタイルでネタをずっとやり続けてきた。積み上げてきたネタの数は「100本くらいある」と公言するほど多い。実はその一つに、志村さんを題材としたネタもあり、しかもこれも「すごく面白い!」と評判になっていた。亡くなった後もこのネタをやり続けてほしいところだが…そうはいかない事情もあるとか。

「実はオチの部分があまりにも過激というか、際どいネタなんです。志村さんが亡くなる前でも、テレビで漫才をやる時はカットすることもあった。もちろん劇場では、フルバージョンでやってましたが」(お笑い関係者)

 その“危険なネタ”のオチの部分は、こういうものだ。

 内海「それって志村の追悼番組みたい。えっ、志村、死んだん?」

 駒場「いや志村、死んでない」

 内海「良かった~」

 駒場「死んだんはカトちゃんやろ」

 内海「カトちゃん、死んでないわ!」

 つい先日まで、志村さんが亡くなるとは誰も想像できなかったからこそできたネタ。それほど志村さんには、元気なイメージしかなかったのだ。

「さすがに志村さんが亡くなったいまとなっては、このオチはできないでしょう。『志村、死んでない』というセリフも言えなくなってしまいましたから。でもオチの部分以外は、そんなに際どいところはないので、まだこのネタはやれると思いますが」(同)

 もちろんミルクボーイに悪気があったわけはない。

「M―1で優勝するまでは、関西でも全く無名のコンビだった。もし優勝していなければ、大スターの志村さんと共演することなど、ありえなかった。優勝したのが昨年暮れで、3月に志村さんが亡くなったことを考えると、共演できたのは千載一遇と言っても過言ではない」(テレビ局関係者)

 そんな奇跡的なタイミングで共演できたミルクボーイが「志村けん」というネタを持っていたのも何かの縁。持ちネタの中でも評価が高いネタだけに、なんとかお蔵入りすることなくやり続けてほしいところだ。