先輩アナウンサーとの不倫疑惑が報道された後に、テレビ東京を退社した鷲見玲奈アナウンサー(29)が、疑惑を初めてキッパリ否定した。9日発売の週刊文春の取材に答えたもの。今月からフリーに転身したものの、テレビ各局から“黒に近いグレー”と認定されていただけに、前途は厳しそうだったが事態は一変。新型コロナウイルスの感染拡大が“追い風”になって、目標としていた五輪キャスターへの道が開けそうだ。

 鷲見アナは2017年に、都内のカラオケボックスで同僚と酒を飲んだ際、同局の増田和也アナ(38=昨年11月に営業推進部に異動)と“一線”を越えたと昨年12月、週刊文春に報じられた。増田氏は既婚で2児のパパ、報道が事実なら不倫にあたる。

 鷲見アナは当初から疑惑を否定していたが、文春の100分にわたるインタビューで、改めてシロを主張してみせた。

 一方で独立した一因はやはり、不倫疑惑報道にもあった。

「東京五輪もあったので、そこまではがんばりたいと思っていた」が、報道の余波は大きく「それが難しいかもしれない」と悟り、退社を決意したという。

 鷲見アナはスポーツ番組を中心に活躍。来る東京五輪ではテレ東の五輪番組キャスターの有力候補だったが、文春砲が痛恨のダメージとなり、局側からその座を剥奪された。

 フリーに転じても「不倫疑惑で退社した元局アナ」のイメージは拭えないのが実情。新規のオファー、特に本人が切望していた五輪関連番組の依頼が来るかは微妙だった。

 だが“追い風”が吹いた。

 テレビ局関係者は「新型コロナの影響で東京五輪の開幕が1年先送りされた。五輪関連の仕事をしたい鷲見アナにとっては、一連のマイナスイメージを払拭できる猶予が1年与えられた格好だ」と指摘する。

 今後の活躍次第では「彼女を五輪の現場リポーターとして検討したい」と語っているプロデューサーもいるという。理由は「何といってもスポーツ番組の経験が豊富だから」(前出関係者)。

 鷲見アナとしても文春の取材に応じ疑惑を打ち消し、フリーアナとしてガンガン仕事をしたいとの計算があったのは間違いないところだ。

 一連の騒動前から仕事熱心で知られていた。

 例えば、女子アナは名刺を配りたがらない傾向にあるが、鷲見アナはテレ東時代から常に名刺を持ち歩き、関係者に会う先々で、気さくにあいさつしていた。仕事に対する真摯な姿勢に加え、抜群の美貌と推定Gカップの巨乳を兼ね備えており、本人としても「あの疑惑さえ払拭できれば挽回できる」との思いは強いだろう。

 元テレ東エースアナの逆襲が始まりそうだ。