米経済誌「フォーブス」が7日、2020年版の世界の長者番付を発表。米インターネット通販大手アマゾン・コムの創業者で最高経営責任者(CEO)のジェフ・ベゾス氏(56)が保有資産1130億ドル(約12兆円)となり3年連続で1位だった。ベゾス氏はアマゾン株を約11%保有。昨年の離婚に伴う財産分与で前年に比べて180億ドル減った。

 同誌によれば資産10億ドル以上の富豪は2095人で前年より58人少なく、資産の合計額も8兆ドルと7000億ドル減った。新型コロナウイルスの感染拡大による市場の混乱が直撃し、株や不動産などの価格を押し下げた。

 資産2位は米IT大手マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏(64)の980億ドル。3位はフランスの高級ブランドグループ「モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン」(LVMH)会長のベルナール・アルノー氏(71)で760億ドル。

 日本勢は、41位に衣料品店ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長(71)の資産197億ドル、47位に計測器メーカーのキーエンス創業者、滝崎武光氏(74)の同174億ドル、56位にソフトバンクグループの孫正義会長兼社長(62)の同166億ドルらが入った。

 米ニューヨーク中心部のマンハッタンにある高層ビルなどを保有するドナルド・トランプ大統領(73)は資産21億ドル。前年から10億ドル減り、順位も715位から1001位と大きく下げた。