【NGT48裁判】AKSと男性ファン「損害賠償数百万円」「謝罪文」「出禁」で和解成立

2020年04月08日 13時42分

取材に応じる遠藤弁護士

「NGT48」の元メンバー・山口真帆(24)に暴行したとして、暴行容疑で逮捕(不起訴)された男性ファン2人に対して、運営会社だったAKS(現Vernalossom)が損害賠償を求めた裁判の弁論準備手続きが8日に新潟地裁で行われ、AKSと被告側との和解が成立した。

 地裁は両者に和解の検討を促していたが、終了後、AKS側の代理人である遠藤和宏弁護士が取材に応じ、「本日、和解が成立致しました」と報告した。

 和解の要旨について3点あるという。遠藤弁護士は「被告らが原告に対して一定程度の金銭を支払うということ」と明かし、被告らが数百万円の損害賠償金を支払うことで和解したという。

 2点目に対しては「山口さんとのやり取りに際して、一定程度の事実を認め、原告に対して謝罪文を提出して陳謝をした」とし、A4サイズ1枚の謝罪文が提出されたと告白。「一定程度の事実」については4つあり(1)「被告らが山口への承諾を得ずに訪問し、少なくともドアを引っ張り合うような形で暴行をしたこと」。

(2)「暴行に関して他のメンバーから山口さんの部屋番号を聞いたり、他のメンバーにそそのかされて部屋に行ったことは事実に反することを発言し、その録音テープが外部に流出したことで誤解を招いてしまったこと」

(3)「(2)に関連して他のNGTメンバーは事件に関与していなかったこと。すなわち被告らは他のメンバーと事件に関して意思の疎通はしておらず、山口さんの部屋番号を聞いたこともない」
(4)「本件、事件に関して、山口さんの帰宅時間を推測できるようなことを言ったメンバーがいましたが、このメンバーは被告らが山口さんの自宅に赴くことを告げずに、(被告らの)知人を関して(メンバーが乗る)バスに乗っているかを聞いただけで、そのメンバーは本件に関する事情は知らなかった」

 3点目は「被告らが原告およびNGT48を含むAKB48グループの名誉やイメージを棄損することを行わないこと。また、接触をしないこと、イベント等に参加しないこと」と説明。AKB48グループ主催イベントだけではなく、別組織が主催する参加イベントに関しても“出禁処分”に同意したという。

 前回の先月27日の弁論準備手続きで、遠藤弁護士は「(原告、被告の)双方が和解の話し合いの土俵に乗っているということは、双方が和解を積極的に検討しているということの表れ。事態を長引かせるのは得策ではない」などと告白。一方で、双方が男性ファン2人を証人申請しており、裁判の進行について「原告、被告とも、和解と判決を得ることの両にらみで進めている」と話し、証人尋問をして判決まで争う可能性も残していた。

 その後に双方が和解案を地裁に提出し、交渉を続けていた。

 2018年12月、当時メンバーだった山口が新潟市内の自宅マンションで男性2人に暴行される被害を受け、19年1月にSNSなどで告発。その後に第三者委員会による検証なども行われたが、山口側と運営側との溝は埋まらず山口は同5月にグループを卒業した。

 一連の騒動でグループは約半年にわたって事実上の活動休止状態に。活動再開後も影響は大きく、新曲にいたっては2018年10月からリリースできていない。

 NGT48の事業は1日付で株式会社AKSから、新たに設立された会社「株式会社Flora(フローラ)」に譲渡し、グループ内で劇場支配人制度も見直され、これまで務めていた早川麻依子氏は3月31日付で退任している。

 新会社のコーポレートサイトで、「よりメンバーに寄り添う新たなまとめ役をメンバーから輩出し、運営とのコミュニケーション不足を解消させたいと考えております」と発表。メンバーの統括役を決め、メンバー間のコミュニケーション向上にも動き出している。