アンタッチャブル復帰後オファー続々 揺るがぬお笑い瞬発力もたらした「500円漫才」

2020年04月07日 11時00分

アンタッチャブルの柴田(左)と山崎

 10年ぶりにコンビ復活したお笑いコンビ「アンタッチャブル」(柴田英嗣=44、山崎弘也=44)に注目が集まっている。3月には、コンビとして初めてのゴールデン冠番組「アンタッチャブルのおバカワいい映像バトル どうぶつ軍VSにんげん軍」(フジテレビ系)も放送された。10年のブランクにもかかわらず、以前と変わらない笑いができるのは、駆け出しのころ「賭け漫才」で実力を養ったからだという――。

 昨年末のアンタッチャブル復活は、お笑い界の衝撃ニュースとして業界を騒がせた。

 その後、アンタに続々と出演オファーが舞い込んでいる状況について、テレビ局関係者は「やっぱりM―1優勝コンビの中でもトップ3に入るぐらいの実力コンビですし、その2人が10年ぶりに復活するとなれば、話題性も十分。起用したい番組は多いと思います」と指摘する。

 柴田は2010年1月に、女性絡みの警察ざたを起こし、芸能活動を1年間休止。その後復帰したものの、それぞれピンで活動していた。その間、山崎が「ザキヤマ」という“ウザキャラ”でブレークしたのは周知の通りだ。

「コンビとして復帰したのは19年11月放送の『全力!脱力タイムズ』と12月の『THE MANZAI 2019 マスターズ』でした。久しぶりに山崎と柴田が漫才を披露して、大いに話題になり、今回の冠番組につながったのです」(芸能関係者)

 山崎がいるとはいえ「コンビ復活直後にゴールデンが決まるのは異例中の異例」(前出局関係者)とのこと。2人の実力が確かなのは間違いないが、10年のブランクがありながら、なぜすぐにコンビとして力を発揮できるのか。その裏には2人が駆け出しのころに行っていた「賭け漫才」にあるという。

 お笑い事務所関係者は「山崎と柴田はお笑いの台本を作り込むというタイプではなくて、アドリブで笑いを組み立てるタイプ。そんな2人が“お笑い瞬発力”を高めるためにやっていたのが賭け漫才でした。もう時効ですけどね。若気の至りってやつです」と明かす。

 ルールはいたってシンプルだ。壇上で山崎がボケて、柴田が笑ったら山崎の勝ち。笑わなかったら柴田の勝ちとなる。勝ったら相手から500円がもらえる。

「台本がないので、山崎がどうボケるか分からない。それだけに、本当に山崎のボケが面白くないと勝てないし、アドリブでボケるために柴田のツッコミの瞬発力も鍛えられる。もちろん、当時はお金がなかったので2人は真剣でした」(前同)

 最初のうちは勝ったり負けたりだったが、そのうち、山崎が連勝するようになったという。「そうやってアンタッチャブルはコンビとして力をつけました。もともとは柴田もボケをやりたかったそうですが、賭け漫才をやっているうちに山崎に勝てないことに気がついて、ツッコミに徹するようになりました」(前同)

 紆余曲折を経て復活したコンビ。今後はより円熟味を増した漫才を見ることができそうだ。