伝説のプロゲーマー高橋名人(60)が3日、自身のブログで“コロナ時代”のビデオゲームについて持論を展開した。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、自室にこもってゲームに没頭する人が増えている。高橋名人も「自粛要請が出ていますので、自宅で安静に、ゲームを遊ぼうと思っています」とした上で、ゲームに対するWHO(世界保健機関)のスタンスに首をヒネった。

 WHOは最近の新型コロナ感染拡大を受け、ツイッター上で「自宅でゲームをしよう」と呼びかけたことで、にわかにゲームのニーズが高まっている。しかし、高橋名人によれば「新型コロナに関してパンデミック宣言を出すのが遅かったり、中国の対応を持ち上げたりと、不信感が出てきてしまってますが、そのWHOが疾患と宣言したのが『ゲーム障害』になります」。

 WHOがこの宣言を出したのが2018年6月で「ゲームの優先順位を、他の生活上の利益や日常の活動よりも優先される範囲で上げる」などの症状をあげている。

 これを元に香川県は条例を作成しているという。ところがWHOの呼びかけに世界のゲームメーカーが賛同しているという奇妙なことになっており「私もゲーム業界の一員なので、香川県条例には反対です。しかし世界的な機関な訳ですから、どんな場合にでも、趣旨は守って欲しかったなとも思います」とチクリ。

「数年掛かった朝令暮改」などと皮肉った。