志村さんの兄・知之さん沈痛「骨も拾うことができないし、顔も見られない」

2020年03月31日 11時30分

取材に応じる兄・知之さん

 29日に亡くなった志村けんさん(享年70)の兄・志村知之さんが30日、東京・東村山市の自宅前で取材に応じ、「正月に集まった時には『仕事を頑張らないと』と言っていたのに」と無念の表情を見せた。

 知之さんが訃報に接したのは亡くなった直後。「(29日)夜の11時20分ごろかな。イザワ(オフィス)さんの関係者の方が電話をしてくれて、聞いた。その後は全然眠れなかった」という。

 入院後は面会できる状況ではなく、まったく会えなかったという。最後に会ったのが、先月25日。70歳の誕生日を20日に迎えた志村さんの古希のお祝いを親族が集まってやった時。東京・麻布十番にある志村さんの行きつけのすし店で開かれたお祝いでは、知之さんの長男・憲之さんが志村さんに、紫のちゃんちゃんこと焼酎をプレゼントした。

 知之さんは「紫のちゃんちゃんこを見て、初めは『こんなの着れるかよ』と言っていたんですが、喜んでくれていた。息子には感謝してくれていた」と振り返った。まさかこの1か月後に亡くなるとは、夢にも思わなかっただろう。

 毎年、正月には実家に帰ってきて親戚一同で食事するという。「今年も31日の夕方に来た。今年は映画もあるし、NHKの朝ドラだっけ。いろいろあるから仕事を頑張らないといけないなって話していた。なんで先に逝っちゃったんだろう」としみじみ語った。

 酒豪で知られた志村さんだが、「最近では酒量も抑えて、時間が来ると家に帰るようにしていたと聞いていた」。近親者のみで通夜・告別式も行われるが、遺体は病院からそのまま火葬場に行くことになるという。

 知之さんは「家に帰ってくるときには骨になっている。骨も拾うことができないし、顔も見られない」と沈痛な面持ちを見せた。