先ごろ現役引退を表明した女子テニスの元世界女王のマリア・シャラポワ(32=ロシア)をめぐり、日本のテレビ各局の間で争奪戦が起きているという。

「東京五輪は延期されましたが、テニスの解説者としてオファーしている日本のテレビ局もあるんです。彼女は知る人ぞ知る大の日本びいき。招聘するのに他国では1日1000万円くらいかかるのが、日本なら100万円でOKだそうです」とはテレビ関係者。シャラポワ側にとっても日本での仕事は渡りに船。その理由は他の目的があるからだ。

「日本で事業展開をすべく、パートナー探しが本当の狙いです。シャラポワがこれまでツアーで世界中を転戦しながら、米ハーバード大のビジネススクールに通い、経営のノウハウを習得したのは有名な話。自分の名を冠したファッションブランドを立ち上げたり、スイーツなども販売したり、巨万の富を蓄えてきた。昨年度の年収は約10億円以上ともいわれています」(関係者)

 これらに加え、日本で仕掛けたいビジネス計画もあるという。

「2つあって、まず秋田犬や甲斐犬のペットビジネス。ロシアでは日本犬が大ブームで、一部の金持ちは1匹数千万円で取引するくらいですからね。2つ目はお茶。欧州では抹茶ブームが到来中なんです。高級抹茶は1グラム1万円で取引されている。来日した際、シャラポワは京都の裏千家や東京の遠州流に顔を出して人脈を築いています」(テニス関係者)

 テレビ各局はこうしたシャラポワ側の情報を収集し、東京五輪専属テニス解説者とセットで提案して囲い込む狙いだ。

「テレビ局にしても、テニス解説と別業界のビジネスがつながれば、番組のスポンサーになってくれる可能性もある。シャラポワ、局の双方にとっても一石二鳥なんです」(関係者)

 コロナ禍で開催が来年に延期された東京五輪だが“テニス界の妖精”が日本のテレビに登場するとなれば、盛り上がりそうだ。