新型コロナウイルスの感染が深刻な大阪で、同市内にある少彦名(すくなひこな)神社がウイルス退散を祈願する神社として話題を呼んでいる。

 日本の薬祖神である少彦名命と中国医薬の祖神である「炎帝神農」をまつったこの神社、周囲は薬剤関連の会社が多く立ち並ぶ薬の聖地だ。同神社でもともと売られていた「健康守」がコロナ騒動で大人気に。普段の数倍の需要があるという。

「このお守りで病気を防ぐことはできないでしょうが、持っているということで病気に気を付けるという注意喚起になってくれれば…」(宮司の別所賢一さん)

 かつてコレラの終息を祝い始まった神農祭は今年で240年。「今年は新型コロナ終息のお祝いとして、11月23日のお祭りを迎えられればいいですね」と願う。

 同じ大阪市では、通天閣の近くにある「新世界国際劇場」の看板が目を引く。「コロナ上等、イカレ野郎!!」の過激な文字。上映中のアクション映画の紹介文なのだろうが、コロナに負けないという気合は十分過ぎるほど伝わってきた。