ヒカキンより支持層幅広い「江頭2:50」に外出自粛要請呼びかけを求める声 安倍首相&小池都知事より効果あり!

2020年03月30日 11時46分

江頭2:50

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、東京都が不要不急の外出を控えるよう呼びかけた週末の最後の日だった29日。都内各地は季節外れの雪が降り、気温が急激に下がったためか渋谷、原宿などの繁華街の人通りは少なかった。小池百合子都知事(67)は特に若者の外出自粛を求めていた。思わぬ雪に助けられた格好だが、実は若者に人気のユーチューバー、HIKAKIN(30)の呼びかけも功を奏していた。ひどくなる一方のコロナ禍に「あの人」を求める声が上がっている。

 雪降り積もる悪天候とはいえ、日曜日というのに都内の繁華街に人影は少なかった。いつもなら人でいっぱいのJR山手線も、この日はまばら。いつ乗っても席に座れるほどだった。

 若者が集まる原宿の竹下通りは開いている店が少なく、若者の談笑も聞こえてこない。渋谷のスクランブル交差点はスカスカだった。新宿・アルタ前では大型ビジョンで小池都知事が外出自粛を呼びかける映像が流れていたが、それを見上げる人はいない。

 小池都知事は「発見が困難な若年層のクラスターが発生する恐れがあって、感染しても症状の出ない若い方々が気づかずにウイルスを拡散させることが懸念されます」と特に若者へ外出自粛を要請していた。若者が街から減ったのはこの呼びかけのおかげ…というわけではなさそう。

 理由は悪天候以外に人気ユーチューバーのHIKAKINの存在があった。HIKAKINは28日に「若いみんなへ、ヒカキンより。」という動画を公開。この「うちで過ごそう」と外出自粛を訴える動画は360万回以上も再生されている(30日午前8時現在)。

 動画のコメントには「小池さんの『外出を控えよう』よりもヒカキンさんの『外出を控えよう』で外出が減る若者が多そう」「ヒカキンさんみたいな若者への発信力の大きい人が啓蒙してくれる意義はめっちゃ大きい」と歓迎する意見が多い。

 小池都知事も「ヒカキンさんから若い世代のみなさんへ、外出自粛の呼びかけ。感謝します」とツイッターでありがたがっていた。

 政治家よりもインフルエンサーが呼びかけた方が影響力があるわけだ。ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「ヒカキンは高校生以下にとても人気があります。ほかにも数万から数十万のチャンネル登録者を持つユーチューバーはたくさんいて、彼らの発信力は細かなところに直接届くという意味では芸能人以上のものがあります」と指摘した。

 芸能人でユーチューバー活動をする人も出てきた。カジサックことキングコングの梶原雄太や本田翼、川口春奈らがそうだ。なかでも井上氏が外出自粛を呼びかけるのにふさわしい人物として挙げるのが江頭2:50だ。今年2月にユーチューバーデビューし、チャンネル開設からわずか9日で登録者100万人を突破し、話題となった(現在193万人)。

「ユーチューバーには悪ふざけで再生数を稼ぐ人たちもいる。そんな彼らがいきなり外出自粛を呼びかけてもピンとこない。しかし、江頭さんは違います。彼のチャンネルは幅広い世代から登録されていると聞いています。『実はいい人』というのも知られているので意外に話を聞く人が多いのではないか」(井上氏)

 外出自粛で若者のことばかりが指摘されるがゆえに、若者VS高齢者という世代間闘争の気配すら漂っている。若者が「スポーツジムで感染したアクティブな高齢者だってたくさんいたじゃないか」と不満を言えば、高齢者も「若者は家にいて!」と訴える。一方で、米国では未成年者の死亡例もあり、高齢者だけが危ないとは限らない。

 とはいえ、不要不急の外出をしない方がいいことは世代を問わないはず。東京都は30日以降もなるべく外出を控えるよう呼びかけを続ける。埼玉県も引き続き、用事がないのに都内へ行かないよう要請した。世代を超えて協力するためにも江頭に期待がかかる!?

【吉田麻也のSNS投稿が大反響】自宅待機を呼びかける動画では、サッカー日本代表主将で、感染が深刻なイタリアのサンプドリアでプレーする吉田麻也のSNS投稿が大反響を呼んでいる。

「日本の皆さん、冗談抜きで家にいた方が良いです。感染拡大を食い止めるには一人一人の行いにかかっています」とのメッセージが添えられたツイッターの動画は45万回以上再生されている。インスタグラムでも同様の呼びかけを行った。サンプドリアでは複数の選手が感染している。

 かつて日本代表で吉田の同僚だった本田圭佑もツイッターで米ワシントン・ポスト紙の日本語による記事を紹介し、「まだ『家にいろ』の意味が分かってない人は一度でいいので読んでみてください」と訴えた。

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