コロナ禍“ライブハウスが悪”に憤り「ディル・アン・グレイ」薫が訴える窮状

2020年03月25日 17時00分

ラジオDJのジョー横溝氏(左)と語った薫

 ライブハウスが“悪”という風潮にミュージシャンたちも憤っている。

 新型コロナウイルス禍により、音楽業界も大ダメージ。「音源(CD)が売れる時代じゃなくなり、今はほとんどの事務所がライブなどのチケット代や物販で得られる収入でやっているのが現状。大きな事務所はまだ蓄えがあるからいいだろうが、そんなところは少数ですよ」と、ある音楽事務所関係者は指摘する。

「今ではさまざまな場所が感染リスクになることが周知されてきたが、コロナ騒動の初期段階で感染者が判明したライブハウスは、いわばスケープゴート的な扱いを受けた」(同関係者)

 そんな中で、ヨーロッパツアーを行ったばかりのロックバンド「DIR EN GRAY(ディル・アン・グレイ)」のリーダー・薫は、自身がMCを務めるユーチューブラジオ番組「The Freedom of Expression」でライブハウス問題について言及。「ライブハウスが悪とみられるのはどうかな」とミュージシャンの立場から訴えた。実際にディルも今月末に日本で開催予定だったライブを延期としている。

 さらに「この現状だと、やる、やらないにしたって、相当な覚悟が必要になる。今後のことを考えると、怖い。どうしていけばいいのか…。今後、チケットを買うということにもためらいが出る。イメージが良くない方向に行っていると思う」と心情を吐露した。

 ヨーロッパツアーの最中にも「予防のためにマスクをしていてお店に入ると少し、警戒された。向こうはマスクに対して考え方が違う(すでに感染しているとみられる)ので、しょうがないが、影響は大きいです」と薫。

 定期的に行っている世界ツアーへの影響も避けられないという。

 感染者数は国内外で増え続ける中、エンタメ業界のイメージ回復には時間がかかりそうだ。