これがお手本対応になる? 元大阪市長の橋下徹氏(50)が24日、自身のツイッターで37度3分の発熱があることを明かし、その対応に注目が集まっている。

 橋下氏は新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、起床・就寝前、各仕事の前に体温をチェックしていたという。「本日の朝チェックしますと37度3分ありました」と報告。続けて「過去、この時期に熱が上がったことは記憶にありません。喉には痰が絡む違和感を覚えます」と詳細に症状をつづった。

 これまでなら、このような症状の場合は薬を飲んで仕事をしていたというが「今は厳禁です」と現状を考慮。「しばらく自宅にて様子を見たいと思います」とテレビなどの出演をキャンセルし、自宅待機する方針を示した。今後の状況もツイッターで報告するという。

 新型コロナ問題で、テレビやSNSを通じ積極的に発言してきた橋下氏だけに、わずかな体調の異変でも「発熱などの風邪の症状があるときは、学校や会社を休むなど、外出を控えてください」という厚労省の指針を実践した形だ。

 ある在阪テレビ関係者は「橋下さんもコロナの影響で講演のキャンセルがいっぱい出たそうで『子供が7人もいるのに大変ですよ』と言っていましたが、発熱症状が出ると進んで休む形を取った。コロナかどうかは分かりませんが、勇気ある行動だと思います」と語る。

 テレビ局では制作現場で感染拡大すれば番組が作れなくなる可能性があるため、社員に対して入念な予防対策を実施しているが、出演者には「必要以上に何かお願いするということはない」との方針の局も多い。それだけに、テレビ関係者からは「出演者には社員と同じようには言いにくいところがあるから、先方の常識的な判断にお任せという部分がある。橋下さんは影響力もあるので、いい前例になってくれれば」との声も上がる。

 テレビに出ている有名人はもちろんだが、一般人も橋下氏と同様の対応が望まれるのは言うまでもない。