コロナ発生源は「昨年11月イタリア説」香港紙報道の裏に中国の思惑?

2020年03月24日 17時00分

 香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」が衝撃的なニュースを報じて世界中を驚かせている。

 イタリア・ミラノにある「マリオ・ネグリ薬学研究所」のジュセッペ・レムチ所長が「昨年11月ごろ(感染者の多い北部の)ロンバルディア州で高齢者を中心に異常で深刻な肺炎が発生したのを記憶している」と証言したと報じたからだ。

 新型コロナウイルス発生源の定説は、昨年12月の中国湖北省の武漢だ。ある医師らがSNS「ウィー・チャット(微信)」で、仲間に「SARS(重症急性呼吸器症候群)が出たようだ」と警告していたことは本紙でも報じた。

 しかも、この医師は中国警察当局に「デマを流した」として訓戒処分にされ、その後、自らも感染して2月に亡くなったのは記憶に新しい。

 ここまでの報道を全く無視したのが、今回の「イタリア北部で発生していた」とのニュースだ。

 この報道を信じてはいけないと話すのは、永田町関係者だ。

「観光に行った人ならよく分かると思うけれど、イタリアは中国資本なくして成り立たない国になっている。それほど密接な関係にあるので、そのままイタリア発生説をうのみにするのはどうか」

 現在の米中の関係は最悪だ。中国当局とドナルド・トランプ米大統領の間で「発生源」を巡って激しい舌戦が繰り広げられている。そんな中、国内感染者が3万人を超えた米国市民らが中国当局を相手取り、数十億ドル規模の集団訴訟を起こした。判決に従わない場合、米国内にある中国当局の銀行口座を凍結するという。

 こんなタイミングで出てきた「イタリア北部で高齢者を中心に異常で深刻な肺炎が発生した」との報道。裏側で中国側の何らかの力が働いている可能性があるということなのか。