宝塚歌劇団「9日」「22日」公演再開の重大な意味

2020年03月23日 17時00分

 国や埼玉県が自粛要請する中、開催した格闘技イベント「K―1」が大きな注目を集めた22日、宝塚歌劇団は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止していた雪組の公演「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」の千秋楽公演を東京宝塚劇場で開催した。

 まだまだライブや演劇などは自粛が続く中、またまた宝塚が先駆けて公演を再開した。換気量を増やしたり、アルコール消毒を促したり、できる限りの対策を講じての開催となった。同劇場では27日から星組公演「眩耀(げんよう)の谷 ~舞い降りた新星~」「Ray ―星の光線―」、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場でも27日から花組公演「はいからさんが通る」を開催する。

 政府の自粛要請を受けて、宝塚も先月末から公演を中止していたものの、今月9日に再開。ところがわずか3日後の12日から再び中止していた。「他のイベントよりも早いタイミングの9日に再開したのは、その日に宝塚大劇場で星組公演の千秋楽があったからだろう。K―1がこれだけ批判されている中、22日にあえて公演を開いたのも雪組の千秋楽公演だったからにほかならない」とイベント関係者。

 宝塚にとって、千秋楽公演は本当に重みがあるもので、退団セレモニーなども行われる。だからこそ千秋楽公演があった9日、そして22日を狙って再開したと見るのが自然だ。

 このような裏事情が見え隠れするが、その一方でエンタメ業界が“自粛の中止”を望んでいることは本紙でも再三伝えてきた。大手で伝統ある宝塚が公演しているのならばと、追随するところも出てくるだろう。