半沢直樹「7年ぶり復活」にTBSが歓喜するもう一つの理由

2020年03月19日 11時00分

夏目三久

 TBSが“倍返し”だ! 同局の悲願だった大ヒットドラマ「半沢直樹」のシーズン2がついに4月からスタートする。前作が放送されたのは2013年。最終回の平均視聴率が42・2%という驚異的な数字をマークしただけに、7年ぶりの“真打ち”登場に、視聴者は楽しみにしているに違いない。もちろん、局内は歓喜の声であふれているが、歓喜する理由はもう一つあるという。それは、夏目三久(35)の“リストラ”だ。いよいよ同局最大のアキレス腱にメスが入る時が来た――。 (視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

「何といっても前作の最終回の平均視聴率は42・2%、瞬間最高視聴率は46・7%という紅白歌合戦並みの数字をマークしましたから。決めゼリフの『倍返しだ!』は流行語になったほど。今回も高視聴率が期待できるのは確実で、TBSの鼻息は荒いですよ」

 そう話すのは芸能関係者だ。

 前作は東京中央銀行の名バンカーである半沢(堺雅人)が、行内で行われていた数々の不正を、倍返ししながら正してきた。最終回は、半沢が子会社への出向を命じられるという衝撃の結末で終了。今回のシーズンでは、出向先である東京セントラル証券を舞台に、またもや半沢が騒動に巻き込まれる。

 他のキャストには、及川光博、片岡愛之助、北大路欣也、香川照之と前作に続く顔ぶれがズラリ。この豪華出演者のスケジュールを再び押さえるのも大変だっただろうが、何と4月5日、12日のゴールデンタイムに前作の「特別総集編」を放送することが決定。TBSの力の入れようが伝わってくるようだ。

「直木賞作家の池井戸潤氏原作の『半沢直樹』は、骨太のストーリーとキャラ立ちした登場人物がマッチしていて、映像化しても視聴者ウケがいいんですよ。もともとTBSは他局より池井戸作品を扱っていて、半沢のほかにも『下町ロケット』『陸王』など、いずれも話題になったものばかり。確実に数字をとれる『半沢』に局内は大喜びです」(テレビ誌関係者)

 だが、TBSが歓喜にあふれているのは、「半沢」が始まるからだけではない。ようやく朝の情報番組「あさチャン!」に“メス”を入れられるからでもある。どういうことかというと――。

「『あさチャン!』はここのところ視聴率が2~4%で低迷し、裏番組に大きく水をあけられていました。この時間帯を改編するのは局としての急務。ただ、堺と同じ大手芸能事務所の田辺エージェンシーに所属する夏目三久が番組MCを務めるので、TBSは強く出られなかったのです。今回、ようやく『半沢』が決まったので『あさチャン!』を終了させることができるようになったというわけです」(芸能プロ関係者)

 夏目が、同事務所の幹部の寵愛を受けていることは広く知られている。それだけに、「半沢」が決まるまで、TBSとしては過剰なまでに神経を使っていたという。

「スタッフは大変ですよ。少しでも粗相があったりしたら、事務所から呼び出しを食らうかもしれないと、ヒヤヒヤしていたそうです。長時間、説教されるという噂まで流れていたので、ピリピリして番組をつくっていました。万が一、『半沢はやらない』と言われたらたまりませんからね。もちろん、夏目本人は、そんな事務所の力を背景にわがままを言ったりはしません。むしろ、『一緒に力を合わせて良い番組にしよう』と一生懸命でしたが、TBSがいろいろと忖度した格好ですよ」(同関係者)

 だが、もうそんな重圧からは解放される。同関係者によると「『あさチャン!』のXデーは、『半沢』が終わってからになりそう。今秋が一つの目安でしょう。後番組も情報・ニュース番組で編成されることが濃厚です」という。

 同時間帯の裏番組には、「ZIP!」(日本テレビ系)、「グッド!モーニング」(テレビ朝日系)、「めざましテレビ」(フジテレビ系)と強力コンテンツが並ぶ。TBSは新たな番組でライバル局に倍返しできるか。