俳優の橋爪功(78)、女優の高畑淳子(65)らが16日、千葉・流山市内で行われた映画「お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方」(来年春公開予定)の会見に出席した。

 新型コロナウイルスの影響は映画界にも波及。感染拡大を恐れ、ロケ先が相次いで撮影NGを示している。「お終活――」もそのあおりを受けて、香月秀之監督は「病院(での撮影)が禁止になったりした」と吐露。「でも何とかなりそう」と続けた。

 橋爪は「後期高齢者」と自虐的に称した上で、新型コロナウイルスに関する報道に接すると憂鬱になるからか、ワイドショー番組にチャンネルを合わさないようにしているという。「特にテレ朝は見ないようにしている」と時に偏向報道とやゆされるテレビ朝日の番組をイジり、会場を盛り上げた。

 また、感染者数や死者数のニュースが絶えない現状を念頭に、退院者数の記事を読んだことも挙げて「そっちをたくさん(ニュースで)出してもらいたい」と暗い報道を続けるメディア側に注文。「(例えば)全快したら他の病気も治っちゃったとか。コロナウイルスにそういう(効果)のがあったとか」とユーモアを交えて語った。

 これには、左隣に座っていた高畑も同調してうなずき「報道の方には常に真実を伝えていただきたい」とズバリ指摘。わざと目の前に座る報道陣をニラむように目を細め、笑わせた。かつて、自身の長男で俳優の高畑裕太が女性トラブルを起こして、報道が過熱したことを意識したかのようなそぶりだった。