落語家の立川志らく(56)に持ち上がった妻の不倫報道が暗い影を落としている。第一報を「週刊文春」に報じられ、即座に志らくが「離婚は1億%ない!」と断言して沈静化したように見えるが、実は水面下ではスポンサー企業がカンカン。しかも、新型コロナウイルスの感染拡大が続く状況が、志らくの足を引っ張りかねないという。歯に衣着せぬ物言いで世の中をバッサバサと斬ってきた落語界の風雲児も、今回のことはさすがに頭が痛い!?(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

 5日発売の「週刊文春」で報じられた、志らくの妻で女優の酒井莉加(38)と、複数の志らくの元弟子らによる不倫疑惑報道。車内でのキス写真や、わいせつ行為の模様など、夫としては受け入れがたいほど生々しい内容だったに違いない。

 だが、志らくは気丈だった。同日朝に放送された、自身が司会を務める情報番組「グッとラック!」(TBS系)で「私は妻のことを信じておりますので、このことで夫婦の絆が壊れることはございません」と真っ向反論。そのうえで「離婚することも1億%ございません」とキッパリ断言し、報道の火消しに努めた。

 テレビ関係者がこう耳打ちする。

「実は志らくは妻の不倫報道について、番組ではあまり触れたくない様子だったんです。しかし、志らく自身がコメンテーターである以上、他の有名人の不倫を扱う可能性がある。自分のことに全く触れなければ、批判を受けるのは必至ですよ。そんなTBS側の判断もあって、両者の協議の結果、5日の番組冒頭で釈明することになったと聞いています」

 志らくが男としての器の大きさを見せつけた形だが、これが功を奏したのか妻の不倫騒動は沈静化。また、他のワイドショーは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大のニュースに集中し、この不倫報道が尾を引くことはなかった。

 ところがだ。水面下では志らくに大ピンチが訪れかねない状況なのだという。

「今回の件に難色を示しているスポンサーがあるんです。朝の情報番組ということもあってCMは主婦向けのものが多い。不倫を毛嫌いする主婦の反応を嫌ったスポンサーらが敏感に反応して、クレームが入ったと聞いています。『グッとラック!』の相変わらずの低視聴率ぶりもあって、志らくにとってはダブルパンチとなっている」(前出関係者)

 昨年9月の番組初回放送が平均視聴率2・9%と最初からつまずいた同番組だが、その後もふるわず「視聴率0%台目前」とやゆされたのは記憶に新しい。現在も2~3%を行ったり来たりの状況だ。志らくが妻の不倫報道に反応し、注目された5日の放送回も3・2%と、通常回とさほど変化はみられず、需要のなさが浮き彫りになってしまった。

 別のテレビ関係者は「新型コロナウイルスの影響で、スポンサー企業が苦しい状況にある。そんななか視聴率低迷を続け、さらに妻の不倫報道で志らくがイメージダウンまでしてしまった今、スポンサー企業もどこかで厳しい判断をせざるを得なくなるでしょう」と指摘する。

 もともと、同じTBS系の「ひるおび!」に月~金曜出演など多忙を極める志らくが朝のレギュラー番組さえも引き受けたのは、師匠だった故立川談志さんの願いがあったからだというのはよく知られている。

「談志さんが、最も買っていた弟子は志らくさんで、落語界にとどまらず、テレビにどんどん出てもっとスターになってほしかったんです。特に朝のレギュラー番組の司会なんてなかなか巡ってこない。志らくさんとしてみれば、引き受けて師匠の思いに報いたかったようですよ」(お笑い関係者)

 とはいえ、より忙しくなった夫の隙を見計らって、妻が不倫に走り、結果的に志らくの立ち位置が揺らいでしまっているとしたら、皮肉としか言いようがない。