劇団俳優座「マクベスの悲劇」ゲネプロ後に異例の日程変更

2020年03月13日 21時30分

熱烈キスシーンを披露したマクベス役の斉藤淳(左)とマクベス夫人役の佐藤あかり

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、東京・六本木の劇団俳優座稽古場で開催予定だった劇団俳優座の公演「マクベスの悲劇」が延期されることが13日、決まった。当初は15~31日を予定していたが、20日~4月3日に変更。この措置に伴い、公演数も16公演から14公演に減った。

 同劇団は13日、都内で「マクベス――」のゲネプロを報道陣に公開。同劇団の宮崎健代表取締役社長は新型コロナウイルスについて「情報を集めて万全の対策で臨んでいる」と語り、「普段の公演と同じ熱量で(稽古中から)つくってきた」と出来上がりに自信をのぞかせていた。

 しかし、ゲネプロ終了後に文化庁からの新型コロナウイルスに関する文書が港区役所を通じて届いたのを確認したといい、改めて公演に関して緊急協議を実施。延期を検討し、キャスト陣のスケジュールを確認した上で正式に延期を決めた。

 ゲネプロ終了直後に公演が延期されるのは異例中の異例。コロナ禍の大きさを物語っている。

 同劇団は開催に向け、可能な限り準備を整えてきた。感染予防策の定番となったマスクの着用やアルコール消毒の呼びかけだけでなく、会場入り口にサーモグラフィー検温器を設置して来場客の体温をチェック。他にも、場内の換気を良くするため吸排気設備を稼働させ、客席を100→70席に減らして客席同士の間を空けた。映画や演劇は通常、公演中は出入り口を閉めるが、扉を常時開放して来場客の出入りを自由にした。

 この日のゲネプロでは、ともに俳優座所属でマクベス役の俳優斉藤淳とマクベス夫人役の女優佐藤あかりが熱烈にキスするシーンが披露されるなど、熱気にあふれていた。

 俳優座は約70年の歴史を持つ老舗劇団。