【R―1ぐらんぷり】野田クリスタル“無観客Vの秘訣”

2020年03月09日 17時00分

トロフィーを手に喜ぶ野田クリスタル

“ひとり芸日本一”を決める「R―1ぐらんぷり2020」の決勝戦が8日、都内で行われ、「マヂカルラブリー」の野田クリスタル(33)が優勝した。今回は新型コロナウイルス感染拡大の影響により異例の無観客で開催されたが、やはりお笑いの大会で大きな笑い声が聞こえないと違和感だらけ。そんな異様な雰囲気の中で優勝した野田の秘訣は“無観客慣れ”していたことだという。

 今年のR―1は、お笑いのコンテストが前代未聞の無観客開催ということで、お笑い界では大いに注目された。

 大御所たちも興味津々だったようで、「ダウンタウン」の松本人志は前日の7日に「お客さんの笑い声がないと審査員もたいへんだ。センスが問われるからね。明日はしびれるね」とツイート。また明石家さんまは、7日放送の「さんまのお笑い向上委員会」(フジテレビ系)で、「優勝者、変わるぞ」と話していた。

 こうして始まったR―1だが、やはり大きな笑い声が聞こえないと違和感があり、異様な雰囲気が漂った。Aブロックは野田、Bブロックは「すゑひろがりず」南條庄助(37)、Cブロックは復活ステージを勝ち上がった大谷健太(34)がファイナルステージに進出。3人が改めてネタを披露した結果、野田が「ひとり芸日本一」の称号を手にした。

 終了後に行われた記者会見で、勝因について聞かれた野田は「リアルに言うと、ネットの投票が結構強めに入ったから。ネタの内容がゲームだったので、割とネットの方々の支持を得たんじゃないかと」と分析した。

 今回の審査は6人の審査員に加え、視聴者投票として、テレビのデータ放送による「お茶の間d投票」と公式ツイッターからの投票を受け付ける「R―1 Twitter投票」を採用した。それぞれ1位に3ポイント、2位に2ポイント、3位に1ポイントが与えられるが、野田はAブロック、ファイナルステージともに視聴者投票が2つともトップで、6ポイントを獲得していた。

 番組関係者は「ツイッターによる投票は今年が初。『お茶の間d投票』は14~18年に採用されたが、昨年は行わなかった。それなのに今年、視聴者投票を増やしたのは、無観客になると一般客の目線がなくなるので、視聴者による投票を少しでも増やそうとした結果」と明かす。無観客開催だからこそ行った視聴者投票が、野田にプラスに働いたというわけだ。

 また野田は、無観客開催自体が「自分に有利だった」とも話した。

「無観客の方がやりやすいと思ってました。今回はスタッフさんがいたけど、完全なる無観客の中でやるネタ番組もあって、そういうのでメンタルを鍛えられた。『あらびき団』というんですけど、それに比べれば全然マシ」

 観客がいない中でネタをやることに慣れているうえ、無観客開催だからこそ採用された視聴者投票の支持を得た野田が優勝したのは、ある意味で必然だったのか。もし観客がいたら、さんまが言うように優勝者は変わっていたのかもしれない。