妖怪のイラストでコロナ退散…SNSで盛り上がる“アマビエ祭り”

2020年03月10日 11時01分

これが妖怪「アマビエ」だ(京都大学附属図書館所蔵)

 新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るう中、SNSで妖怪「アマビエ」が話題になっている。ツイッターなどでは「アマビエ祭り」として、アマビエをイラストやフィギュア、漫画にして盛り上がっている。

 アマビエは江戸時代の1864年に日本に現れたとされる半人半魚の妖怪で、現在の熊本県の海上に光り輝きながら出現し、今後の豊作を予言したといわれている。同時に「豊作の後、疫病が広がる。その時には、自分の姿を絵にして飾っておけば、病の難から逃れることができる」と言い残したという。

 その当時の絵も残っている。絵の通り、非常に奇妙な容姿だ。現在、ツイッターなどでは、アマビエをデフォルメ化した絵にしたり、当時の絵を拡散し、新型コロナウイルスの騒動を乗り切ろうと「アマビエ祭り」「アマビエチャレンジ」という試みが広がっている。

 ユーチューブチャンネル「ATLASラジオ」でオカルト情報を収集・発信しているオカルト研究家の山口敏太郎氏はこう語る。

「昔から日本人には、魔をもって魔を封じる考え方がありました。妖怪に分類される『白澤』『アマヒコ』『クタベ』『神社姫』などが、その代表的な存在です。アマビエもそんな妖怪の一種で、飢饉や天変地異の前触れといわれたり、その姿を家の玄関などに貼っておくと良いとされました」

 地方によっては、魔よけのため、鬼の絵や地獄の絵を家の中に掲げる地域もあるのと同様だ。

 山口氏は「今どきはSNSを使ってアマビエの絵を回すことで、病魔を退散できると考えたのでしょうか。“現代の迷信”としては興味深い事例です。何百年たっても日本人の性質が変わらないところが面白いですね」と指摘している。