東京事変が急転「ツアー中止」の裏 YOSHIKI「危険」発言で反響

2020年03月05日 17時00分

椎名率いる東京事変は無念の決断

 決行から一転!! 歌手・椎名林檎(41)がボーカルを務めるバンド「東京事変」が4日、開催中の全国ツアーのうち、月内に予定していた大阪など3か所の計5公演を中止すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため政府がイベントの自粛を要請する中、先月末に開催した東京公演をめぐって大騒動が勃発。ツアー続行の意向を見せていたが、大阪のライブハウスでクラスター(小規模集団)感染が起きたことが中止への引き金となった形だ。“消滅危機”も迫っていただけに、苦渋の決断も致し方ないか――。

 先月29日に東京国際フォーラムで復活ライブを行った東京事変は、翌3月1日にも同所で敢行。多くのアーティストが自粛する中で、異例の決行となったが4日、ついに“ギブアップ”した。

 所属事務所の公式サイトで、大阪公演(6、7日)、仙台公演(14、15日)、札幌公演(21日)の中止を発表した。後日の代替公演開催を目指して動いているという。

 先月末の東京事変のライブ決行は大騒動へと発展。「X JAPAN」のYOSHIKIは、自身のツイッターに「苦渋の決断を伴うかもしれないけど、今このタイミングで、コンサートを行う行為、及び参加は、危険な行為だと思う…全ての人々に対して」などと投稿して、ライブ開催に反対を表明した。一方、賛成派も現れ、議論を呼んでいた。

 椎名は東京五輪・パラリンピック開会式・閉会式の総合プランニングチームのメンバーに名を連ねる身でもあり、こうした賛否が巻き起こることは、覚悟の上だっただろう。それでもファンを思い、ツアーを続けてきたが、一転中止となった背景について、音楽関係者は「やはり、ライブハウスで集団発生したのが決定的だった」と、大阪市のライブハウス「Arc」で発生した集団感染の影響を指摘する。

 先月15、16日に同所で行われたライブをめぐっては大阪、兵庫、京都、東京などから訪れた参加者の集団感染が確認され、4日の時点で感染者は14人となった。また同市の別のライブハウスでもイベント参加者の感染が複数生じており、こちらでも広がっている可能性があるという。

「大阪のライブハウスを舞台にクラスター感染が起きたことが発覚し、音楽業界は震え上がった。これを機に自粛ムードのレベルは何段階も高まった。東京事変のライブではまだ感染者の参加は確認されていないが、万が一これから出てきたら、日本中から大バッシングが起こることは確実。政府は中止を要請したにもかかわらず、強行したのだから。8年ぶりに復活した東京事変だが、すぐに消滅となってもおかしくないくらいの話だけに、もうツアーを続けることはできなかった」(レコード会社関係者)

 東京事変のライブを楽しみにしていたファンは、残念がるのはもちろんだが、その一方で安堵の表情も浮かべた。

「2月29日の開催があって、事変が『人殺し』だとか『未必の殺人罪』だとか、ひどい言われようで悲しかった。フラストレーションのはけ口にされてる感じで見てられなかった。中止は残念だけど、これ以上事変が叩かれることもないのは良かった」(大阪公演のチケットを持つ女性ファン)

 ファンも現在進行形で巻き起こっている東京事変に対する批判には、胸を痛めていたのだ。それが収まるならば、ライブが中止となっても我慢できる…そんな心境のようだ。