震災の復興という意味でも、大役を担うことになりそうだ。26日に都内で行われた読売新聞CM発表会で、同社の“特別記者”として活動している俳優・斎藤工(38)が出席。東京五輪・パラリンピックへの思いなどを語った。

 東京五輪の観戦チケットの抽選結果については「応募したけど外れた。芸能人だからいけるのではという安直な考えがまったく通用しない」とジョークで笑わせた。

 3月に福島から始まる予定の聖火リレーでは、初日にランナーとして参加する。自身のライフワークとなっている1日限りの映画館「cinema bird(移動映画館)」プロジェクトを開催するなど、斎藤とは縁のある場所だ。ランナーを務めることには「自分なりの歴史がある場所を走るのは、僕にはとても意味深い。人生最大のミッションなんじゃないかってくらい」としみじみ話した。

 また、会場では斎藤が出演する福島第1原発を扱った映画「Fukushima50」(3月6日公開)の試写会も行われた。現地を訪れた時のことを振り返り「僕は娯楽に携わる人間として、聖火ランナーという大役も含め皆さんと楽しい思い出や、少しでもポジティブに空間を共有できるようにこれからも努めたい」と意気込んだ。

 映画会社関係者は「福島からスタートする聖火リレーは、復興五輪の象徴となるイベント。斎藤自身も思い出のある地をリレー初日に走るということで復興の意味合いも大きい」と話している。