3月試験スタート・NHKネット同時配信 6人以上の世帯では視聴権利“抗争”も!?

2020年02月21日 17時00分

「NHKプラス」を説明するNHKの塚原愛アナ

 NHKのネット同時配信サービス「NHKプラス」が、4月1日(試験期間は3月1日)から始まる。パソコン、スマートフォン、タブレットからNHKのテレビ番組が視聴できるため便利になるが、注意点も多い。

「NHKプラス」は地上波で放送されている総合とEテレの2つが、ネットでも追加負担なく視聴できる。20日にNHKで行われた説明会では、過去1週間以内の番組を見返せる「見逃し配信」や、リアルタイムで放送している番組でも最初から視聴できる「追いかけ再生」などの機能が紹介された。

 視聴にはウェブやスマホのアプリを使用する。最初にIDとパスワード、放送受信契約の情報の入力が必要で、入力しない場合、画面右下に「放送受信契約のご確認」を促すメッセージが表示される。

 テレビを持たない世帯も増えている中、NHKと受信契約を結んでいない場合は、このメッセージを消去できないが、視聴自体は可能になる。

「受信契約を結んでいない人に見せないという話ではない」(NHK担当者)

 また地震、津波、豪雨など災害放送時もこのメッセージは外れる。

 一方、一部の利用者には不便な点も。1世帯の受信契約につき、5つの端末で視聴が可能になる。そのため家族が6人以上いた場合、全員が同時に個別視聴することはできない。NHKは「日本の人口の97%が5人以下世帯」と影響は少ないとみているが、大家族では昔ながらの“チャンネル争い”ならぬ“視聴権利争い”となりかねない。

 またスマホやガラケーでは無料で利用できたワンセグと異なり、NHKプラスの視聴にはデータ通信料が発生する。最高画質の場合、1時間視聴で約0・7GBのデータ量が想定されている。ネットでの動画視聴に慣れていないユーザーは、利用環境を把握しないと、通信制限や高額請求となる“パケ死”になる可能性があり、注意が必要となる。