落語家の三遊亭円楽(70)が19日、都内で行われた落語公演「落語大手町2020」の記者発表会に出席した。

 同公演は、円楽がプロデュース。出演者は自身のほか桂文枝(76)、笑福亭鶴瓶(68)ら落語家26人に決まった。

 円楽は2018年に初期の肺がん、昨年には脳腫瘍と大病を患った。「芸人である前に病人。座っていいですか?」と笑わせて会見をスタートさせた。

 古希にして芸歴50年を迎えた今年の健康状態について「疲れやすいのと治療をした副作用的なものがまだ残っている」と明かし、「気力は充実している。体力がちょっと落ちている」と説明。それでも公演で全国を回っているという。

 この日発表した公演のように「プレーイングプロデューサー」の継続に意欲十分。「あと10年やりたい。10年たったら(落語界の)世代も交代している」と後継の成長に期待し、「寿命まで走りたい」と“生涯落語家”を宣言した。

 同公演は、東京五輪の開幕翌日の7月25日から東京・よみうり大手町ホールで3日間6公演、大手町サンケイプラザで1日2公演で開催。「芸事を日本人は持っているんだ、つくっているんだと世界に発信するチャンス」と鼻息は荒かった。