なぜ自分から話したのか? 女優の杏(33)が18日、都内で行われた文化庁が主催する「文化プログラム参加促進シンポジウム」に出席、報道陣を前に自ら意味深発言をし、さまざまな臆測を呼んでいる。1月に夫で俳優の東出昌大(32)と女優・唐田えりか(22)の不倫が報じられて以来、初めて公の場に姿を見せた杏。本来、プライベートの話はご法度のはずの場で「何か決まりましたら、自分の方からご報告させていただきます」と言い切った。左手の薬指はノーリング。杏の心情を関係者が読み取った。

 この日、真っ白なワンピースに身を包んで登場した杏の左手薬指に、5年前に愛を誓った東出との結婚指輪はなかった。

 イベントでのトーク後の写真撮影では、詰め掛けた報道陣の数を確認するように全体を見渡すしぐさを見せた杏。撮影が終了し、そのままステージ奥へ下がるのかと思われた。実際に、スタッフがステージ袖の幕を無理やり中央に引っ張って覆い隠そうとした。だがその時、杏は夫・東出の不倫騒動について切り出した。

「このたびはこの場に関係ないことで恐縮です。いろいろな方にご迷惑をおかけして大変、申し訳ございません」と、東出の不倫騒動を謝罪。過熱する報道には「小さな子供もおりますので、どうかそっとしておいてください」とけん制しつつ「今後については、これからゆっくり考えていきたいです。何か決まりましたら、自分の方からご報告させていただきます」と明言したのだ。

 まさに異例の対応。こうしたスキャンダルでは報道対応を避けるのが芸能人の常だ。なのに杏は、嫌な顔一つせずに堂々と騒動について語った。この態度には報道陣から称賛の声まで上がった。

 いったいなぜ、これほど異例の対応をしてみせたのか?

 ワイドショー関係者は「杏さんの『何か決まりましたら、自分の方からご報告させていただきます』という言葉が気にかかる。長年の経験から、何かを決断しようと思っている人でなければ、ああいう言い回しは出てこないでしょう」と分析した。やはり、離婚の可能性は高そうだ。

 芸能関係者の見方もこうだ。「杏は父・渡辺謙の不倫による両親の離婚で、幼いころにつらい思いをしており、同じ思いを3人の子供たちにさせたくないとの思いから、離婚には踏み切らないとみられていた。でも現実は違うようです。不貞潔癖症ともいわれる杏は東出を許すつもりがないようだ。今も東出からの謝罪を受け入れるどころか、連絡すらほとんど断っている。怒りは相当なもので、周辺からは年内は持たないだろう、という話が出ています」

 心情的には、今すぐにでも離婚したいほど怒っている。だが、そうはいかないのが大人の事情が複雑に絡む芸能界だ。

「杏さんは多数のCMに出演している。でも、東出さんと夫婦であることが契約条項に盛り込まれたCMもあるはず。そうなると今すぐに離婚というわけにはいかないのですよ」と裏事情を明かすのは広告代理店関係者。

 逆に言えば“夫婦縛り”の課されたCMの契約が終了したときこそ、杏が一気に東出との離婚を発表するとの読みだ。通常、CM契約は1年間。騒ぎが起きたのが1月である以上、昨年から続いているCM契約は、年内に切れる。その時が離婚発表のXデーとなるわけだ。

 この日のイベントで杏は、芸能界きっての歴女っぷりを披露した。

「『人間臨終図鑑』には著名人の臨終の様子が書かれていて、歴史上のどんな人物も志を最後までやり遂げられていないんです。なので私は、一瞬一瞬を大事に生きていきたい」

 無駄な時間は過ごしたくない、と強く願う杏が東出と仮面夫婦を続ける道理はない!?