お笑いコンビ「かまいたち」(山内健司=39、濱家隆一=36)、「鬼越トマホーク」(坂井良多=34、金ちゃん=34)が17日、都内で行われた確定申告アプリPRイベント「freee確定申告SWITCH2020」(freee主催)に出席した。

 2組とも、昨年、世間を騒がせた“闇営業問題”の震源となったブラック企業「吉本興業」所属だ。金ちゃんは「僕らは何年か前から税理士さんにお願いしている。キャラがダークなので、ホワイトにしておかないと。闇営業問題では何もしていないのに、1発目から呼び出され、藤原寛副社長に『お前ら大丈夫か。会社としては助けるから何でも言いや』と満面の笑みで尋ねられた。でも、真っ白です!」とユーモアを交えて、自らの潔白を訴えた。

 一方、クロちゃん似の“吉本の最終兵器”坂井は「EXITに税理士の先生を紹介した。バッと人気が出て収入上がるやつは大変だと思うので」と後輩を思いやりつつも「吉本にはまだ何人かいます。急に白髪が増え始めた人とか。吉本は白ですと言いきっちゃうと、あとで何かあった時にまずいので」などと闇営業をネタに言いたい放題。

「今は年収800万円を超えるまでは脱税して大丈夫と先輩から言われている。以前は1000万円だったが、徳井義実さん(44=チュートリアル)のせいで落ちてしまった」などと、実質的に億単位の脱税事件を起こした先輩をちゃかすと「僕らは人気がないので、吉本のグッズロイヤルティーは10円。1割引かれて9円だった。僕ら年収300万円。高卒の初任給くらい」と自虐ネタで大爆笑をさらった。

 トマホークの捨て身の開き直りに、売れっ子のかまいたちは困惑。濱家は「(闇営業芸人は)もう一人もいてません。鬼越が言ってるだけ」と渋い顔で、山内は「僕らいまだに関西のロケは1回4000円。顔を売るための宣伝なので」などと、売れてもギャラが上がらない実情を訴えた。

 2組のように堅実に一歩ずつ売れていく芸人もいれば、賞レースに勝っていきなり大ブレークする芸人もいる。坂井は「(昨年M―1優勝の)ミルクボーイは来月あたり、バーッと上がってすごいんじゃないか。ほとんど(ネタにしている)コーンフレークで支給されると聞いてるけど」とボケをかまし、山内は「彼らのおかげで楽屋にたくさんモナカが差し入れされてありがたい。さすがM―1チャンピオン」と、シンデレラコンビに感謝した。