沢尻エリカ被告 波乱の薬物“人生劇場”映画化? ゴーン被告とどっちが先か

2020年02月02日 11時00分

沢尻エリカ被告

“引退宣言”は本当か――。合成麻薬「MDMA」などを所持したとして、麻薬取締法違反の罪で起訴された女優・沢尻エリカ被告(33)の初公判が31日、東京地裁(滝岡俊文裁判官)で開かれ、検察側は懲役1年6月を求刑した。“就活生”のような格好で入廷した沢尻被告は起訴内容を認め、謝罪。19歳のころから違法薬物に手を染め、大麻に関しては「軽い依存症」と診断されていた。気になる女優復帰については「考えていません」と明言。すわっ引退か!?と色めき立ったが、舞台裏を追跡すると、真逆のシナリオが浮かび上がってきた。

「あまりに身勝手な行為で多くの方を裏切り、傷つけました。代償は計り知れず、私が復帰を語れる資格はありません」

 被告人質問で女優復帰について聞かれた沢尻被告は、こう明言した。

 入廷した同被告は黒のパンツスーツに白のワイシャツ姿。髪は後ろで1本に束ねたポニーテール。

 起訴状によると同被告は昨年11月16日、自宅でカプセルに入ったMDMAの粉末約0・198グラム、LSDを含んだ紙片と液体約0・601グラムを所持したとされる。

 裁判官から職業を聞かれた同被告は「無職です」と返答。違法薬物について、19歳のころから知人を介して入手していたことを明かした。19歳だった2005年は出世作となった連ドラ「1リットルの涙」(フジテレビ系)に主演した時期でもある。スターの階段を駆け上がる中で、不安を感じたのだろうか…。

 薬物キャリアは10年以上。弁護人質問では薬物を断ち切れなかった理由を聞かれ「自分の中で薬物をコントロールできると思っていましたが、それは大きな間違いで、気付いたら薬物を制するより薬物に制される状態でした。偽りの友情にとらわれ、そこから抜け出すことができませんでした。非生産的な日々から何も生まれず、全ては幻で全てが害でした。心の底から後悔しています」と答えた。そのダメージは大きく、情状証人として出廷した主治医は「MDMAやLSDなどに対して依存症は見られない」としたものの、大麻に関しては「軽い依存症が認められる」と報告した。

 こんな状況では女優復帰はほど遠い。本人もそのことは重々承知しており、冒頭の発言もそれを表したものと言える。

 主治医からは「お母さんとレストランをやるのもいい」と提案され、証人出廷した実兄は、都内で飲食店を経営しており「僕の方でサポートしていきたい」と語った。

「母親のリラさんは以前、都内で地中海料理店を経営していた。兄のバックアップのもと、リラさんと飲食店を始めてもいいと思う」とは沢尻被告を知る人物。

 だが“引退宣言”とは裏腹に、マネジメントを担当するエイベックスは着々と復帰の準備を進めているという。事情を知る音楽関係者の話。

「復帰させる気がなければ、病院を手配したり、ウン億円といわれる違約金を肩代わりしませんよ。才能豊かな彼女を潰すのはもったいないということでしょう」

 とはいえスキャンダルに厳しいご時世だけに、地上波や大手配給の映画は絶望的。関係者によれば「そこで海外資本の映画やネットドラマを中心に、復帰を考えているようです」。

 実際にこの日のエイベックス幹部の陳述書でも「個人的には彼女の作品をもう一度見てみたい」と復帰の可能性を残した。

 日本からレバノンに違法出国した日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(65)ですら、逃亡劇の映画化が取り沙汰されるのだから、沢尻被告の半生の映像化も十分考えられる。

「彼女の人生はまさに波瀾万丈。裕福な家庭に生まれるも、父親の急死で環境が一変。2人の兄のうち下の兄は、彼女が高校1年の時に事故死してしまった。女優としても07年に主演映画『クローズド・ノート』の舞台あいさつで質問に対し、『別に…』と不機嫌な回答を繰り返し、批判された。ほかにも高城剛氏との結婚や、映画『ヘルタースケルター』でのヌード披露など話題は尽きない。しかもその裏で違法薬物に手を染めていたのだから、素材としては興味深い」(映画関係者)

 ゴーンが先か、沢尻が先か。