グラミー賞主要4部門を独占した“18歳のカリスマ”ビリーはどんな歌手か

2020年01月28日 17時00分

グラミー賞で主要4部門を独占したビリー・アイリッシュ(ロイター)

 NBAの元スーパースター、コービー・ブライアント氏の訃報により、同氏が所属したロサンゼルス・レイカーズの本拠地ステープルズ・センターで26日(日本時間27日)に開催された第62回グラミー賞授賞式は追悼ムード一色に包まれた。そんな中、18歳のカリスマ的シンガー・ソングライター、ビリー・アイリッシュが、主要4部門独占という快挙を達成。世界中の若者から、圧倒的に支持されるビリーとは一体どんな歌手なのか。

 授賞式直前、ロス近郊で起きたヘリ墜落事故でコービー氏が死亡したとの衝撃ニュースが飛び込み、会場周辺は祝賀ムードが一変した。コービー氏が約20年間プレーした同アリーナでは、米歌手リゾが最初に登場し、「今夜はコービーのために!」と呼びかけた。また、米歌手アリシア・キーズがコービー氏の死を悼むメッセージをささげた。

 そんな今年のグラミー賞で、話題を独り占めしたのが地元ロス出身のビリーだ。主要4部門の「年間最優秀レコード賞」「年間最優秀アルバム賞」「年間最優秀楽曲賞」「最優秀新人賞」に加え「最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞」も獲得し、5冠に輝いた。主要部門独占は1981年のクリストファー・クロス以来、史上2人目。

 俳優の両親を持ち、幼いころから学校に通わず、ホームスクーリングで学んだビリーは13歳の時、兄と一緒に作った神秘的な楽曲「オーシャン・アイズ」を音声ファイル共有サービス・サウンドクラウドで配信。すると一夜にして爆発的な再生回数を記録。同曲はデビューシングルとなり、ユーチューブでもすでに2億回を突破している。

 他にも、昨年リリースされた「バッド・ガイ」の公式ミュージックビデオ(MV)は全米1位に輝き、ユーチューブでの視聴回数が7億3000万回を突破した。

 ビリーが作る音楽は、エレクトロポップなものからカントリー調までジャンルにとらわれない。共通しているのは幻想的でダークな曲調だ。米音楽誌「ローリング・ストーン」のインタビューでビリーは「若い子たちにとって私の曲はハグ。自分と同じくらいサイテーな気分の人がいるって分かるだけでも慰められるんだと思う」と語った。