昨年、沢尻エリカ被告(33)が麻薬取締法違反罪で逮捕・起訴されたことにより、出演者に名を連ねていたNHK大河ドラマ「麒麟がくる」は代役として女優の川口春奈を起用し、撮り直しを強いられたが、IR汚職事件で逮捕された衆院議員・秋元司容疑者(48)も同様の被害を与えていた。

 すでに一部報道であった通り「昨年4月に発売されたVシネマ『日本統一33』に秋元議員は刑事役としてノリノリで出演していた。しかし逮捕されたことにより、撮り直しを迫られるようになった」と制作会社関係者。

 横浜の不良少年がヤクザになり、全国制覇を目指すVシネマ「日本統一」シリーズは俳優の本宮泰風、山口祥行が主演で、今月までに37作目が発売されるほどの人気シリーズだ。そこに現役の国会議員が自ら望んで出演するだけでも異例なのに、揚げ句の果てには逮捕されてしまったのだから、始末が悪い。

「秋元議員の出演シーンはそんなに長いわけではないが、『日本統一』シリーズはCS放送やネット配信で人気となっており、いつまでも映しておくわけにもいかないという決断に至った。そこで年末年始に慌てて撮り直し、編集作業をして出演シーンをカットした」(同)

 制作会社に確認したところ、撮り直したことを認めた上で、近々、秋元議員がカットされた新バージョンが出来上がる予定だと明かした。特に損害賠償等を請求する予定はないというが…何とも迷惑な話だ。

「芸能人ならともかく、まさか国会議員が逮捕されて撮り直しを迫られるとは、想定もしていないし、あきれるしかない」とテレビ局関係者。各方面に逮捕の余波が広がっている。