NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」(2017年)で主役を務めた女優・柴咲コウ(38)に“休業説”が急浮上している。大河女優にもかかわらず、確かにこのところテレビドラマなどで、その姿を見る機会がめっきり減った。それでもCMなどではいまだに活躍しているのに、なぜ女優の仕事を休むのか? 追跡取材すると、柴咲にはいま芝居の仕事以上にハマっているものがあるという。それはいったい――。

 日本アカデミー賞・最優秀助演女優賞の受賞につながった「GO」(01年)など、テレビや映画でこれまで数々の名作に出演してきた柴咲。だが最近では、その姿を地上波ドラマで見ることはほとんどなくなった。

「2020年になってから女優としてのスケジュールは、ほぼほぼ白紙状態だそうです。今年5月に公開される岡田准一主演の映画『燃えよ剣』にヒロインとして出演してはいるんですが、映画は昨年9月に撮影を終えています。ゴールデンウイーク前後に映画宣伝のため稼働する予定があるくらいです」(事情通)

 確かにいま現在、女優としての活動は数えるほどしかないというのが実情だ。

 昨年だけ見ても映画は「ねことじいちゃん」1本のみ。連続ドラマはWOWOWの「坂の途中の家」で主演を務めたきりなのだ。それでも仕事がないわけではない。CMだ。

「いまだに『第一三共ヘルスケア』『ロート製薬』といったナショナルクライアントのCMに出演している。まあ、柴咲クラスともなれば、1本当たり3000万円は超えているでしょうから、食べるのには全く困っていないでしょうね」というのは芸能プロ関係者だ。

 CMが途切れないのは、それだけお茶の間の好感度は高いということ。それならばなおさら、ドラマの仕事がひっきりなしにオファーされてもおかしくないはず。それにもかかわらず、どうして仕事を減らしているのだろうか。

「柴咲は芸能界では間違いなくトップ10に入る女優です。そもそもこの10年間で、大河でヒロインを務めたのは上野樹里、井上真央、綾瀬はるか、そして柴咲の4人しかいないんです。当然、仕事のオファーは来ています」と事情通。

 なのにCM以外で見かけないのは、実は女優業よりも熱中していることがあるからという。

「2016年にエンタメ・コマース事業を行うレトロワグラース株式会社を設立し、CEOに就任したんです。この会社で『衣・食・住』をテーマにしたファッションブランド『ミヴァコンス(MES VACANCES)』を立ち上げ、事業の代表に収まっている。女優業よりも実業家として忙しく、なかなか収録する時間が取れないというのが本音のようです。ウワサですが、こちらの方の年収で十二分に食べていけるそうです」(前出の関係者)

 さらにこんな話も…。「事業がどんどんうまくいって、近々、アメリカにも進出するといわれているそうです」(放送作家)

 これでは、さすがに月単位で拘束される連続ドラマや大作映画に出演するのが難しいのは想像に難くない。しかも事業は順調とのことで、いまは「ビジネスの方がおもしろい」のかも。

 女優と経営者、2つの才能を持つ柴咲の姿を、テレビ画面やスクリーンで拝める日は、しばらく先になるのかもしれない。