英首相官邸ポストの奇人変人枠に応募 ユリ・ゲラー氏は採用されるのか?

2020年01月10日 17時00分

ユリ・ゲラー氏

 かつての日本の超能力ブームの火付け役で、スプーン曲げで知られるユリ・ゲラー氏(73)が、再び注目を集めている。超能力者としてではなく“奇人変人”としてだ。

 英首相官邸の募集したポストに、ゲラー氏が応募していたことが分かった。英メディアが8日までに伝えた。

 首相官邸は、欧州連合(EU)離脱後の新たなかじ取りを見据え、経済や政策立案の専門家とともに「変わった技能を持った奇人変人」を公募。

 ゲラー氏は応募に伴い、離脱後のEUとの貿易交渉でも「私の能力を使うことができる」とアピール。現在は出身地のイスラエル在住だが、採用された場合は、かつて住んだこともある英国に移り住む考えという。

 いったい超能力で何ができるのか。科学問題研究家の阿久津淳氏はこう語る。

「古代社会では時の権力者と超能力者(シャーマン)はワンチームタッグを組んでいたが、近代社会では大物政治家が頼るのはせいぜい拝みやさんぐらい。だが、1970年代にユリのテレパシー実験報告が英国の科学誌ネイチャーに掲載されたころから、アメリカの陸軍はスターゲート計画を始めた」

 スターゲート計画とは、70年代の米ソ冷戦時代、米陸軍が軍事作戦に遠隔透視能力を利用しようとした極秘計画。

「超能力者たちにターゲットを遠隔透視させる課題を与えたのだ。日本でもFBI超能力捜査官として有名になったジョゼフ・マクモニーグルはそのスターゲート計画の優等生。大統領に渡される文書には、下にスターゲート計画による超能力メモが記されていたといわれている」(阿久津氏)

 今回のゲラー氏のリクルートは果たして成功するのか?

 阿久津氏は「実は採用担当のドミニク・カミング首相上級顧問は“英国のラスプーチン”といわれ、EU離脱運動の推進者。一方、ユリは『超能力で離脱を止める』と豪語していた反対派。となると、この応募は話題には事欠かないが、いささか初めから無理があるのでは? ユリのテレパシーでカミング氏の離脱の考えが変わるのか?」と話している。