五輪イヤーに流行するのは、やっぱりコレしかない!! 2020年の風俗業界を風俗情報誌「俺の旅」の生駒明編集長が予測した。今年はなんといっても東京五輪・パラリンピックの開催で世界中から大注目される。世間の流行に敏感な風俗業界が、このビッグウエーブを放っておくはずがない。スポーツ界で話題になる競技が登場すれば、その衣装を身にまとう風俗嬢が現れる便乗サービスが始まること必至。お祭り気分を下半身でも味わおう。

 今年は夏に開催される東京五輪・パラリンピックがメインイベントになるのは言わずもがな。五輪と風俗といえば“浄化作戦”を思い浮かべがちだが、流行というビッグウエーブに乗れば、ウィンウィンの関係にもなれる。

 生駒氏によれば近年の風俗界は、コスプレが流行中だという。そこに五輪が重なれば、空前のスポーツコスプレブームになることが予想されるそうだ。

「五輪で世の中が盛り上がることは間違いない。そういうときは遊びの意欲も高まるのです。スポーツイベントと風俗の相性は良くて、過去にも“コラボ”してきました」(生駒氏)

 かつて水泳界をにぎわせた「レーザー・レーサー」という水着を覚えているだろうか。2008年ごろに、スピード社が作ったこの水着を着た選手たちが、同年の北京五輪などで世界記録を連発して世の中を驚かせたのだ。

「当時、イメクラでもスピード社の水着が導入されました。それによって画期的な効果があったのです。なんとこの水着を着ることによって、ローションの滑り具合がよくなって、気持ちよさがアップしたのです。私も体験しましたが、本当に気持ちよかった。話題になるとすぐ取り入れる姿勢は、きっと五輪でも発揮されるでしょう」(生駒氏)

 水着以外にも「テニスプレーヤーのマリア・シャラポワっていましたよね。彼女の“乳首が見えるテニスルック”を採用する風俗店がありました」(生駒氏)と何でもアリだ。

 例えば、今年の箱根駅伝ではナイキのシューズが猛威を振るったが、これすらもスポーツコスプレに反映されていくだろう。注目された競技ならなんでも取り入れる貪欲さが、ある意味、風俗業界の魅力。スポーツコスプレ全盛の一年になるはずだ。

 また、五輪目当てに外国人観光客の訪日者数の増加が見込まれている。

「吉原が外国人観光客でにぎわうでしょう。外国人の間では吉原が『キモノ、フジヤマ、ヨシワラ』とかなり知名度があるのです。実際にプレーできるかは別ですが、観光地として活気づく。日本人に限定してみても吉原は別格ですね」(生駒氏)

 一方、風俗業界全体の景気はどうなるか。昨年、消費税増税が行われたが、その当時は値上げする風俗店は少なかった。本紙でもその傾向を報じたが、あれから数か月たって異変が起きているという。

 生駒氏は「リニューアルして料金システムを変えた店が多く見受けられました。やはり消費税が増税された影響に耐えられなくて値上げしたのです」と指摘した。

 世の男性の懐事情がよろしくないのは、今に始まったことではない。それを反映して手コキ店などソフトサービスが「安くてサクッとヌケる」と支持された時期もあった。今年はちょっと違う潮流が生じるという。

「デリヘルとエステが一緒になったハイブリッドエステがこれから伸びるでしょう。ソフトサービスのエステはフィニッシュが手コキというのが普通でしたが、やはりそれじゃ物足りないという声が大きくなってきました。料金は上がりますが、ヘルスサービスもしてくれるエステが増えているのです」(生駒氏)

 最後に朗報を一つ。昨年4月10日発売号で休刊していた「俺の旅」が昨年末にムック本を発売。定期刊行に向けて動いているという。どんなに懐事情が悪くても、風俗好きが多いというのは業界にとって明るい材料だ。