【現役放送作家X氏の芸能界マル秘ウラ話】パイロットの父親の都合で少年時代、米アラスカのアンカレジに住んでいた劇団ひとりは、そのころ父親にキャンピングカーで、いろんな場所へ連れていってもらったという。その楽しい思い出から、大人になってキャンピングカーを所有するに至った。今ではネタを書いたり、夫婦ゲンカをした時に1人になるために使っている。仕事から家ではなくキャンピングカーに戻った時に、「マイホームに帰って来た!」とホッとするようになってしまった。

 千原ジュニアもキャンピングカーを持っている。フォードの古いバンだ。オシャレで雰囲気のある一台で、キャンプ好きである「バイきんぐ」の西村瑞樹と一緒にキャンプに行くようになり、後輩にそそのかされて購入した。キャンプ以外で後輩たちとの団体旅行にも使っている。ジュニアはキャンプに行っても後輩たちはテントで寝かせ、自分だけは蚊の入ってこない車の中で就寝しているという。

 仲間とバスツアーをして遊ぶために今月、マイクロバスを運転できる中型免許を取った芸人がいる。バナナマンの日村勇紀だ。

「設楽さんに内緒で免許取りに行ってたのよ。取ったのはいいものの、乗ってないですよ、ハッキリ言って。レンタカー屋とか眺めはしないけど、バスが走ってたら『あ、これオレ、運転できるんだな』とは思うよね。いわゆるロケバスっていうのかな。こんなの運転できないよ、なんて思ってたけど、いま自分でできると思うと不思議だよね」と語っている。

 ムーディ勝山も同じような目的で中型免許を取得した一人だ。飲み会でフットボールアワーの後藤輝基に「みんなで旅行に行く時に1台で済むから、誰かマイクロバスの免許取ったらええやん」と言われたのがきっかけだ。全費用を後藤が出し勝山が本当に取得した。後藤には「ムーディのヤツ、最近仕事が減ってロケに全然呼ばれない。それでおかしくなってとうとう、ロケバスの免許取ったんですよ!」と番組でネタにされている。

 同じく後藤の飲み会にいて、ムーディに続いて中型免許を取ったのが、天津の木村卓寛だ。木村は2人の子供を養うため、この免許を使って働こうとしたが、中型免許だけでは車両の運転ができるだけ。中型の二種免許でなければ、旅客を乗せて商業的な活動をすることができないことが発覚。そこで一念発起して大型二種(乗車定員30人以上の路線バスの商業運転が可能)の免許を取得した。これで実際に先輩芸人を乗せてロケバスを運転し、仲間を驚かせている。

☆現役放送作家X氏=1967年、東京・神楽坂生まれ。23歳でラジオ番組で放送作家デビュー。PTAから苦情が絶えない某人気バラエティー番組やドラマの脚本を手掛ける。