桂文枝 M―1優勝ミルクボーイに感心「漫才でしかできない形を発見」

2019年12月24日 14時04分

会見した文枝

 落語家・桂文枝(76)が24日、大阪市の吉本興業本社で「六代 桂文枝 創作落語No.300発表記念落語会」(来年3月4日、なんばグランド花月)の開催発表会見に登場した。

 関西大学時代に開始し、ライフワークとしてきた創作落語の記念すべき300作目。子持ちの男女が子供同士の顔合わせをきっかけに、幸せな家族を築いていく「ハッピーエンジェル」になるというものだ。

 文枝は「300作も作られへんと思いながらやってきた。こんなに続くと思わなかった」と感慨深げ。昨年から始めている大阪市24区落語の創作依頼が舞い込んだ時期を「あれもこれも作らなあかんかったので、苦しかった」と打ち明けたが、今後の目標については「400とか500とかなかなか立てられないので、いけるとこまでいくという感じ。結果的に400になればうれしい。100歳超えそう。今まではネタを探すことの戦いだったが、モノを忘れていくこととの戦いになる」と笑った。

 24区の一つ天王寺区の落語は4月に創作。5月に落語会を開催し、前説は天王寺区住みます芸人で、先日「M―1グランプリ2019」を制した「ミルクボーイ」が務めた。

 文枝は「『M―1』も見させていただいた。苦労もしているし、本当にうれしかった。もともと落研の人ということですが、ネタもよくできてましたし、漫才でしかできない形をよく発見してやった」と褒めた。

 そんな文枝だが、今年は6月に桂三弥さん、11月に桂三金さんと2人の弟子を失う不幸にも見舞われた。

「三金は『大・大阪辞典』、三弥は『僕たちヒローキッズ』をやってくれて大変ウケたんですが、残念ながらその2人を失った。非常につらい別れだった」

 それでも「弟子たちに作品を受け継いでいくことで上方落語に貢献したい。来年はオリンピックイヤーで、私も77歳で喜寿の年。『新婚さんいらっしゃい!』(テレビ朝日系)は、一人の司会者として50年という記念イヤーとなっている。必死に頑張って三弥の分、三金の分も生きていきたい。来年こそいい年になるよう頑張りたい」と前を向いた。