カン・ハンナ 歌人デビュー「日本人の気持ちを表現できたら」

2019年12月19日 16時57分

ヒット祈願を行ったカン・ハンナ

 女性タレントのカン・ハンナ(38)が19日、東京・下目黒の大圓寺で自身初の歌集「まだまだです」(角川書店)のヒット祈願を行った。

 韓国でタレントとして活動後、来日したカン。レギュラー出演中のNHK Eテレ「短歌de胸キュン」「NHK短歌」をきっかけに、日本の短歌に興味を持ち、3年連続で「角川短歌賞」に入賞。念願かなって今作で歌人としてデビューした。

 1500年もの歴史ある短歌の世界でも、韓国人が歌集を出したのは初めてのことだ。

 カンは「短歌は自分自身のことをちゃんと理解しないと書けない。私という人は何者なんだろうかと考える時間は増えて、自分を見つめ直すことができた。作る中で自分らしい人生、自分らしいやり方を見つけられて短歌に助けられた」と告白。「五・七・五・七・七」の合計31文字で、主語が自分である短歌に魅力を感じ、さまざまな思いを乗せていったという。

 これまで作った3000首を超える中から、350首が収められ、「家族への愛」「女性としての生き方」「日韓関係」と主に3つのテーマを込めているという。

 昨今は日韓関係の悪化が叫ばれるが、カンは「非常に難しい状況ではあると思います。短歌では純粋な私の気持ち、複雑な政治関係の中でも日本で夢を持って生きている韓国人も多いますし、韓国で日本の方々も生活して頑張っている方々もいる中で、個人の人の気持ちを見てくださったらと思います」と訴えた。

 タイトルの「まだまだです」については、「1500年近い短歌の歴史の中で、初めて母国語じゃない人が出版することになって『私が出していいのか』という気持ちもあった」と吐露。それでも「日本の深い歴史の中に自分が入ったことに『まだまだ』という気持ちもあり、どんどん日本人とかかわって、日本人の気持ちを表現できたらと思っているので、もっともっと成長したいです」と力を込めた。

 歌人デビューしたことで新たな夢も抱いた。

「何かを伝える仕事をさせていただく中で、本当の純粋な気持ちを伝えたいと心から思った。海外から日本に夢を持って頑張っている人や、そういう人にかかわっている日本人がつながれる世界をつくれたらと思っている。歴史のある短歌を日本の方々と文化を盛り上げるお手伝いができたら」と思いを明かした。

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